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視点 syp
パチッ
また目を開けて、一日が始まる
今日は会社出勤の日
とは言っても、
明日から来週休むことを伝えるだけだ
そんなことを考えながら
会社に着き、扉を開いた
ガチャン
扉を開くとすぐに出迎えてくれたのは
tn「おぉ、ショッピ君、」
トントンさんだった
syp「あ、トントンさん、お疲れ様です。」
トントンさんはここの会社の秘書だ
ここの会社の仕事量は一般的だ
なのにクマがあるということは
syp「また仕事漬けにしたんすか?」
tn「まぁね、君の部署のどっかの
誰かさんとかが仕事しないからね
まぁみんな、今精神的に参ってる
状態だから仕方ないか」
恐らく、鬱兄さんと社長のことだろう
しかしみんな精神的に参ってる
とはどういうことだろうか
でもそれを聞くのは
後回しだ
syp「あの社長ってどこにいるか
知ってます?」
tn「社長?社長室にいるよ」
syp「教えてくれてありがとうございます!
では、行って来ます」
tn「あぁうん、じゃあね」
コンコンコン
ガチャ
扉を開くとそこには
書類に囲まれて、窓を眺める社長がいた
どこか虚しそうだった
そして目が合った
gr「あ」
グルッペンさん、社長だ
syp「社長、」
gr「やぁ、会社に来てたんだね
で、なんの用だい?」
syp「明日から一週間有給を
使って休みをもらっても
よろしいでしょうか?」
gr「もちろんだよ、わさわざ
いいに来てくれてありがとう
今は辛いだろうし、
例の事件もあったもんね
また何かあったら言ってくれ」
syp「?はい、
では失礼します」
社長も言っていた
あれはどういう意味だろう
帰る用意をしながら
俺の頭に一つの疑問が浮かんだ
syp「もしかしたら、トントンさん
あの”例の事件”のこと知ってるかも
だった教えてくれるよな!」
俺はそう思い
すぐにトントンさんいる部署に
向かった
syp「トントンさん!!」
tn「うおっ、どうした?」
トントンさんは手に携帯を持ち
何かを見ていた途中だった
俺は少し気になるが
それより例の事件のことが気になった
だがその前にだ
syp「あの、明日から一週間
有給で休みを取ったので
休みます」
tn「おぉ、そうか分かった
教えてくれてありがとう」
syp「それとあの、トントンさんは」
tn「どうした?」
syp「”**例の事件”**って、
何か知っていますか?」
その言葉を発した瞬間
トントンさんは目を見開いた
tn「お前、例の事件が何か
知らへんのか?」
syp「はい」
tn「いやいやいやいや、え?」
トントンさんは少し驚いた表情をし
ためらいながらも
携帯をこちら向いて話し始めた
tn「この事件や」
その携帯の画面に写っていたのは
ある一つのニュースだった
書いてある内容は
我々だ県 〇〇市でこの間
男性が自殺するという事件が起こりました
そんな内容だった
俺は寒気がした
どこか不穏な空気が辺りを
一瞬にして
漂ったのがわかった
俺は恐る恐る、聞いてみた
syp「その事件と俺達が
何の関係があるんすか?」
トントンさんから帰って来た答えは
tn「それはな、」
トントンさんが話始めた瞬間だった
大きな雷が落ちた音だった
そのせいでトントンさんが
何を言っていたかは
分からなかった
tn「雷が鳴ってるな
危険やしもう帰ってええで、」
syp「え?でも」
tn「精神的にも辛いやろ
だから会社も休むんやろ?
それに、現実逃避したい気持ちも
分かるから
そんな鬼みたいには言わへん
今は休め」
結局、俺はトントンさんの勢いに
負け、またしても
“例の事件”が何か聞き出せなかった
だが、俺は
“知っていたんだ”
何もかも
その例の事件のことも
その事件の真実も
だから、
真実を知っているからこそ
現実逃避していたんだ