六奏
BL
nmmn
ちょいぐろ
🔞なし
赫主人公
赫「お母さんっ…?お父さんっ?(泣)」
家に帰ると大きなふたつの肉塊が転がっていた。
いつも暖かく守ってくれていた、大好きな二人にそっくりな。
赫「…お母さんっ、?こんなとこで寝ちゃったら風邪ひいちゃうよ、?(泣)」
血溜まりの中へ、躊躇いもなく、いつも帰ってきている時以上の足の速さで踏み込む。
髪の長い、目を瞑っている肉塊を必死にゆさぶる。
赫「…っお母さんッ、?(泣)」
脱力している腕は華奢な身体からは想像できないほど重く感じる。
そっと首元の髪をどけると深い切り傷がついていた。
赫「…っお父さッ」
?「もうお父さんでもなんでもないと思うけど。」
お父さんへ手を伸ばそうとした時、後ろから声が聞こえた。
?「僕みたいな小さな子には惨すぎる現場だけど大丈夫?」
振り返ると背の高い男の人が二人、こちらを光のない目で見ている。
?「…こんなガキンチョ、数日もしたら勝手に死ぬだろ。」
?「〝魔女〟なんだから分かんないでしょ?」
知らない人。
だけど、きっと味方じゃない。
俺はお父さんの方へ向き直った。
赫「…おとおさんっ(泣)」
頬に手を当てると物のように冷たかった。
俺の涙がお父さんの顔を濡らす。
赫「おと、ぉさぁ…(泣)」
嫌だ、死なないで。
ずっと気付かないふりをしていた、二人の死。
目の前で起きていることが現実だと信じたくなくて何度も自分の身体を叩く。
赫「ッ…(泣)」
痛くない、気がした。
痛くないと思いたかった。
?「馬鹿だなこのチビ。」
?「そんな事言わないの(笑)」
後ろから聞こえる声が無性に腹立たしい。
?「そんな睨んでもかわいいだけだよ?(笑)」
?「…もう殺していい?親殺すだけじゃ意味ねぇだろ。」
こいつらが、
こいつらがおかあさんと、おとうさんを…
赫「…っ、!!!!(怒)」
意識はそこで途絶えた。
赫「…」
目が覚めるとふかふかのベッドに寝かされていた。
手錠はかけられているけれどなんだか心地いい。
?「おはよ(微笑)」
昨日の憎たらしい顔のピンク髪の方が俺を上から見下ろしていた。
?「そんな顔しないでよ~?」
殺したい。
手錠がかけられていることなんて忘れて手を前に出そうとする。
?「手首痛めちゃうよ?」
手首が手錠と当たってがちがちと音を鳴らす。
痛い。ちゃんと痛い。
赫「なんでッ…!(泣)」
?「…」
俺を殺してくれなかったのか_
?side
?「赫くん…」
澄み渡ったきれいな青空。
足元には青々と茂る美しい草原。
所々に咲いている色とりどりの花たちが緑の絨毯を鮮やかにする。
春でも、夏でも、秋でも、冬でも。
?「…赫、くん_」
どこまでも続くかのように思える、〝概念〟の内側で一人、想い人の名前を呟いた。
コメント
4件
更新 ありがとう ございます !! 相変わらず 凄い 綺麗な 小説で… 沢山 読んで 考察 します ✊🏻 ̖́-
( ᐛ )…? 何回読んでもわからん… とりあえず、🌸くんが🍍くんの親を〇ろして、 で、なんだ?( ᐛ ) 多分もう1人は📢くんかな? ……魔女…? やべぇ考察とか出来ない部類だから頭パンクする(·▷.)