翌日
約束通りの時間に私は、戦闘場所の運動場へやってきた。
mtw「あぁ、びっくりしたwああ言っておいて来ないのかと思ったよ〜w」
「んー舐められては困りますね、」
mtw「まぁそんなもんじゃない?Fランクなんでしょ?」
そう聞いてくるっていうことは、ランクを偽っていることを彼は気付いているのだろう。
まぁ、散々煽りちらしてきたやつに隠しておく気もないのだけれど。
mtw「さ、どっちが先手打つ?」
「そんなの含め勝負でしょう?」
mtw「ふーん、そんな感じだと頭“も”だいぶ良さそうだね、笑」
頭“も”か…
これでランクを偽っていることを気付いてることが確信へと変わった。
「まぁ、そんなもんですよ、笑」
と先に私が攻撃を仕掛ける。
「花王刃!(ブレームカッター)」
私は草魔法を扱う者。
一応一流技も使えるけど、流石に使うと大惨事になる気がするから、初級技を繰り出す。
一発目に出したのは「花王剣(ブレームソード)」
これは、花が一体となった刀のようなもの。
普通に剣として使うもの。物理、近距離戦系では使える優れモノ。
mtw「おっとと…」
でも、焦ったようなびっくりしたような顔をして平然と私の攻撃を避けていった。
まぁ、予想はしてたから別に不常はないけど。
mtw「ふぅーん君は草魔法ね。それに、やっぱランク偽ってたね、笑」
「どうせ気付いてたんですよね?」
mtw「まぁね?君の雰囲気とか見てたらわかるよそりゃw」
やっぱりと感心しつつもなんか余裕ある雰囲気が無闇に腹が立つ。
「そう言えば名前言ってませんでしたっけ、私はgsoです。戦うんですし、名前くらいは教えてくださいよ。」
mtw「mtw?mtwはmtwだよ」
「mtwさんか、まぁよろしくです、」
mtw「何その納得行ってなさそうな顔…ま、正々堂々と勝負しよー!」
「もちろん、こっちのセリフですよ!!!」
mtw「電気星!(エレキスター)」
と相手──mtwさんの攻撃が始まる。
最初に繰り出してきた技は電気星(エレキスター)。これは、電気の隕石のようなものを降らすという技。
ということは彼は電気魔法を使うのかな。
そして、飛ばした方向性を考えると…
と 1秒もつかぬ間に様々考えを張り巡らす。
「っと…!」
一瞬にして攻撃を交わす。
mtw「君も中々やるじゃんw」
「だから滑られては困るんですって」
そんな隙をついて────
「桜舞雨!(ブロムレイン)」
今度は、毒付きの桜の花びらが散りとなって雨のように降る技「桜舞雨(ブロムレイン)」を繰り出す。
これは毒付きで意外と範囲も広いから厄介なはず。
とその途端。
mtw「電流通!(でんりつう)」
私が技で出した桜の花びらがmtwさんが出した技の電気にあたってチリチリと消えていった。
「…!」
そっか今気づいたけど、葉っぱや花系は炎や電気に弱いんだった…!
mtw「ふふっ、これでどう ? 頭は良さそうだけど、流石にタイプ相性については気付いてなかったよね?w」
「まぁ、そうですけど…それでもこっちの勝ちも不可能ではないですから、」
mtw「まぁmtwがちゃんと勝利を収めるんだけどねー!」
お互いの見詰め合う間に火花がパチパチッと飛ぶ。
ただ、ようやく少し落ち着いて周りに意識できるようになったからか、
今更周りに人がたくさん居ることに気がついた。
mzrさんはともかく、他にもこんな熱中した戦いだから見に来たんだろう。
そんな周りへの意識もつかの間。
私達は、攻撃へと動き出した。
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