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【 🐝🤣×💡】
※助手×博士(的なやつ)
※解釈不一致の可能性大
※名前伏せ無し
※ご本人様とは一切関係ございません
💡自体がメカになってる系の話
ちょい不穏ですので苦手な方はご注意を!
ジジジ……グオン…グオン………
機械が動く音が響くとある施設。
その施設の周りには草原や森が広がっており、人っ子一人いない。
傍から見れば少し、いや…かなり異質だった。
「マナ、今手空いてる?」
そんな施設で作業をしていた伊波ライ。
彼は施設でメカニカルエンジニアとして働いている。
「はいはい!あと少しでー!」
伊波に呼ばれているのは緋八マナという青年。
緋八も同じく施設で働いているが、伊波の助手としてだった。
「どしたんですかー?!」
薬品を触っていた緋八は手を洗いながら声を上げた。
「噛み合わないとこがあって…。」
緋八が手を洗い終わり、伊波に寄ってきたタイミングで機械の部分を見せた。
「ん?ぁ…えぇ?」
悩むように顎に手を当て、顔を下に向ける緋八。
「マナ、わかる?」
それを覗き込むように伊波は緋八の顔を見た。
「…えーっと……あ!わかったわかった!」
悩んだ後、緋八は顔を上げ、せっせと機械を触り始める。
「…ほら、できた!」
先程までズレていた部分が綺麗になっており、伊波は感心した。
「お~!マナ、ありがと!」
「全然!お役に立てて何より!」
伊波のお礼に返事をし、緋八はまた元の場所へ戻って行った。
辺りはだんだん薄暗くなり、肌寒く感じる時間になった。
「マナ、そろそろ上がっていいよ。」
こんな森の奥で若い子を残しておくわけにはいかないため、伊波は緋八に言った。
「…いや、まだ…もう少し、やりたいことがあるんで。」
いつもなら帰る緋八が今日はなぜか断った。
少し首を傾げる伊波だが、何か事情があるのだと思い、何も聞かずに頷いた。
「わかった。でも、0時以降まで残るのは禁止だからな。危ないし。」
緋八の意見は尊重するが、それでも危険なものは危険なため、忠告はする伊波。
「わかってますって~!」
伊波は緋八の返事を聞き、
「ん、じゃあスペアキー置いてくから明日返せよ?」
と言うと、ポケットから鍵を取りだし、机に置いた。
「は~い。」
鍵を置いた位置を確認した緋八は作業に戻った。
時計の針は10と書かれているところを通過しようとしている。
緋八は時間を確認すると立ち上がり、どこかへ歩き始めた。
鼻歌交じりに進む緋八は誰から見ても上機嫌だとわかる。
その頃、伊波は急いで施設に戻っていた。
家の鍵とスペアキーを間違えてしまい、帰れない状態になってしまったからである。
施設にはまだ明かるく、電気がついていた。
緋八が帰っていないとわかり、邪魔をしないようにと、音を立てないように施設の中へ入って行く。
途中、伊波は緋八の作業机の近くに置いてしまったことを思い出し、一層静かに歩みを進める。
だが、作業机には緋八がいなかった。
不思議に思いながらもスペアキーと鍵を交換し、帰ろうとするが、伊波は施設の奥にある床収納の扉が微かに開いていることに気づいた。
無視しても構わないことなのだが、妙に気になってしまい伊波は閉じようとそこへ向かう。
微かな隙間から光が漏れていることに疑問を持つ伊波。
物をしまう用のスペースなのに、なぜ明るいのか、と。
伊波は扉をゆっくりと開く。
中には床が無く、下へ下へと続く梯子があった。
そこからガチャガチャと物音がする。
恐怖もあるが、興味もある伊波は梯子を降りてしまった。
「…マナ?」
「……ん?何でここに居るんです?」
梯子の下に居たのは緋八だった。
作業するのをやめ、緋八は振り返る。
「渡す鍵…ミスった、から交換に…来て…。マナは…何、してるの?」
声を震わせながら伊波は問う。
聞かなくてもわかる、そんな光景が広がっていても、精神を保つために聞いた。
「…あー、いつ壊れてもいいように予備を作ってるんすよ。」
ケロッと答える緋八に伊波は背筋を凍らせた。
「作っとって正解やったわ~!」
手にスパナを持ちながら笑顔で伊波に近付く緋八。
それとは逆に、伊波は泣きそうな顔で後ろへ下がっていく。
「俺の『伊波先生』はそんな顔せぇへんのに…。…あーあ、また失敗してもうたなぁ…。」
ドガッ、
硬いもの同士がぶつかる音が地下室に響いた。
スクロールお疲れ様でした!!
自分でも🐝🤣はこんなことしない!って思ったのですが書いてしまったからには終わらせなきゃなー、と思い書いてました
でも、正直こういう展開大好きすぎる
誤字脱字はスルー🙏🏻