テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
扉を開こうとドアノブに手を伸ばしたら、顔の横に腕が伸びて左右の逃げ場さえも奪われてしまった。
振り向けないのを良いことにぐっと距離を詰められ、背中には彼の体温を感じながら耳元では低い声が響く。
「まだ話の途中だ」
「……聞きたく、ありません」
「なぜ?」
「……」
苦しいから。傷つきたくないから。
「セレーネさんと朝まで一緒にいた話なんて聞きたくありません」
「朝まで一緒にいたが、君が疑うようなことは何もしていない」
自分の考えが見透かされているかのようなアッシュの言葉に、羞恥心で泣きたくなる。
「……でも、だとしたら朝まで一緒にいる理由が分かりません」
「チェスの勝負をしていただけだ」
チェスの勝負を朝まで?
*****************
****************
***********************
*******************
***********************
*************************
******************