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今まで仲が良かった子に陰で悪口を言われていたこと。
『きもい』『自己中』『だるい』『きもすぎ』
『めんどい』『しね』『きも』『だまれ』
LINEの送り間違えで偶然見てしまったその子の言葉は、今までの信頼を一瞬で崩してしまうものだった。
ここ最近、相手の嫌なところを見がちだ。
そのせいで今までも色々な人と喧嘩を繰り返してきた。
嫌な所を見がちなのは、きっと相手もそうだったのだろう。
なんせ普通の人以上にずっと一緒に居るのだから、嫌なところが見えてきても仕方がない。
まあだからといって酷すぎるが…。
私と相手のLINEでの会話をスクショしたものと、私への暴言の文字。
それを見た瞬間呆気に取られた。
なぜ相手がそこまで怒っているのか分からない。私は何も変な事はしていないはずだ。
なぜ怒っているのか聞いても変に誤魔化されるだけだろうし、これでお互い睨み続けてもまた喧嘩になるだけだ。
もう私は誰かと喧嘩をするのはやめた。
もう私も怒りで頭がおかしくなりそうなあの日々に戻りたくはない。
でもまあ、もう大きな喧嘩をする事はないだろう。
だって、
あの子の送り間違えた私への暴言を見ても、
もう怒りは湧いてこなかったから。
『なんで怒ってるんだろう。私間違った事は言ってないのに』
それしか思わなかった。
そしてもう、こいつとは離れよう。
それだけだ。
怒ったって相手は聞いちゃくれない。
こういう時は自分から相手に頭を下げるのだ。
自分が悪くなくても。
いくら腹が立っていても、ここで謝らなければ1番無駄な時間を過ごすことになる。
最初のうちに謝らなければ怒りもどんどん大きくなっていく。
面倒くさいのだ。
相手も私も、本当は喧嘩なんてしたくないはず。
「ごめん。そんな風に勘違いされるとは思ってなかったけど、本当はこういうことなんだよ」
「傷付けちゃってたらごめんね。」
こんな言葉で私と相手は和解したノリになった。
でもまあ…こいつは友達出来ないだろうな。
そして私も、もう簡単に人と仲良くなるのはやめよう。
私は最初っから1人で良かったのだ。
もう他人に振り回され、他人を振り回すのはやめる。
1番生きやすいだろう。
誰も傷付けず、私も傷付かない1番の方法。
…まあ無理だろうがな。
もう何回も1人で生きていくと決めた。
が、結局全て失敗に終わった。
私は人を振り回さないと生きていけない。
転校先の学校。
これを気に、私は大人になるのだ。