9月1日
9月1日
私は1ヶ月後の10月1日に死ぬことにした。死ぬまでの残り1ヶ月、何も気にせず好きなことを好きなだけしてみることにした。
9月3日
学校を休んで日帰り一人旅へ行ってみた。沢山写真を撮って、沢山食べて、沢山歩いた。早速お金沢山使っちゃったな。たのしかった。
9月4日
学校へ行った。学校では明るい方だったから友達は沢山居たから学校でウーバーイーツを頼んでみたり、TikTok撮ったり、放課後にみんなでカラオケに行った。沢山歌った。たのしかった。
9月5日
今日は親がいなかったので家でゴロゴロした。漫画読んで、ゲームして、ギターを弾いて、絵を描いた。たのしかった。でも7時には親が帰ってきちゃったからそこからは部屋にずっとひきこもってた。親なんて、居なくなっちゃえばいいのに。
9月9日
人生で初めて親と大喧嘩した。取っ組み合いになった所をお兄ちゃんが止めてくれた。あのままだったらどーなってなんだろ。全部お父さんが悪いんだ。急にいなくなっちゃったりするから。
9月13日
家出をしてみた。家出って言っても、家の近くの公園に行っただけだけど。スマホしか外に持って出てなかったけど、帰るつもりはなかった。なのにまたお兄ちゃんが助けに来てくれちゃった。来なくてよかったのにさ。ありがと。
9月15日
久しぶりに学校に行った。もうすぐ死ぬんだし、単位とかどーでも良かったから授業中寝てたら先生に怒られちゃった。あの先生苦手だな。友達にいっぱい愚痴っちゃった。
9月20日
休日だったから友達4人でお出かけに行った。お洋服買ったり、プリクラ撮ったり、美味しいもの沢山食べた。たのしかった。帰りたくないな。
9月23日
後7日で死ねる。でも死ぬのが近づいていくにつれ実感が湧いてきて少しだけ怖くなってきたかも。でも気持ちは変わらないみたい。
9月27日
お母さんが勝手に部屋に入ったらしく、この日記帳を見られた。ほんと最悪って思ってたらお母さんに頬をビンタされた。親に手を出されたのは初めてだったから少しびっくりしてお母さんの方を見たら、お母さんが泣いていた。お願いだから簡単に死ぬなんて言うなって言われた。あんたは色んな人に好いてもらって恵まれてるんだよって。いや、そりゃ確かに恵まれてるかもしれないけどさ、死にたい原因はお前なんだよ。全部お兄ちゃんに愚痴ったら、お兄ちゃんの表情がいつもと違った。お母さんの言うことが正しい。俺もお前が好きだから頼むから死なないでだって。ありがた迷惑だよ。生きるか死ぬかなんて私が決めることでしょ?私の人生邪魔しないで、ってこれは生きる人が言うセリフか?笑
9月28日
どーやら友達も何か勘づいていたらしく、何かあるんじゃないかって聞いてきた。全部言ったら友達が泣いてた。お願いだから死なないで、大好きだから、何でも相談のるよっていっぱい想いを伝えてくれた。その時お母さんとお兄ちゃんのセリフ思い出したんだよね。みんな同じセリフを言ってた。怖すぎでしょ。私、愛されてるの実感しちゃって思わず泣き崩れちゃったよ。嫌われてると思ってたお母さんにも好かれてたんだって、嫌いだったのは私だけだったんだって物凄く申し訳なくなった。私はこんなに愛されてるのに、たった1人お母さんに嫌われてるから死ぬなんて、しょうもなさ過ぎでしょ笑どんだけお母さんのこと好きなんだよって思ったよね。私もお母さんも、お互いのこと大好きなんじゃん。謝ろう。
9月29日
お母さんとお兄ちゃん、そして友達にも謝った。お兄ちゃんはもう二度と死ぬなんて言うなって、お母さんは泣いて謝ってくれた。悪いのは圧倒的私なのに、沢山迷惑かけちゃった。
友達は良かったって心から安心してくれた。私は愛されてた。そして私もみんなの事を心から愛してた。
9月30日
今日が最後の日記。最初と最後で書いてることがだいぶ変わるけど、私は死にません。これからも生き続けます。何年も。人生の見方を変えてみます。みんなに愛されてるわけじゃないけど、多分あの日泣いてくれた子は、一生の友達なんだと思うから。
END
追記
おすすめの小説書いてる人とか紹介してもらいたいです🙇🏻♀️
コメント
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(初コメ失礼します) フォローありがとうございます!