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nk「こんにちは。俺はNakamuだよ」
kr「こ、こんにちは。」
…優しい人が多いんだろうか?
隣に座っている、ボスと呼ばれている彼も俺と視線を合わせるようしゃがんでくれたことがあるし、目の前にいる水色のネクタイをしている彼も目の前へしゃがんで話しかけてくれる
nk「名前はなんて言うの?」
kr「あ、えっと…きり…やん…。」
nk「…きりやん。なんか好きだな。文字の並びが」
kr「…そうですか…」
nk「…俺の事怖い…?」
kr「い、いえ。」
nk「…ふーん。まあそれなりの事情があるって事ね。」
kr「っ…。」
この2人は怖い。何も話していないのに俺の反応だけで全てを理解したような目、言葉を向けてくる。
俺がビクってしたのに気づき、彼は「何もしないからね、!?」と言ってくれた。
nk「ここに居るやつらは過去に何かしらあったやつばかりだから、他の奴らも何も聞かないと思う。だから安心してね」
kr「…ありがとうございます…。」
2人が何やら話を始めて、後ろにある扉の中へと入ってしまった。
…俺はどうしたらいいんだろう。
こんな広い部屋に1人きり。
…寂しいな。
でも、彼らの会話を聞きに行くのも良くないだろう。
場所を移動したということは、俺には聞かれたくない会話なのだから。
そう思い、ソファに座りぼーっとしていた。
しばらく待っても、あの扉が開くことは無かった。
…少しだけなら外に出てもいいかな。
そう思い、俺は大きい扉をゆっくりと開けた。
ギィ
??「あ、Naka…!?」
kr「っ、!?」
扉を開けると、青色のネクタイをしている彼がいた。
??「…えっと、どうしたの?」
kr「ぁ…。」
…少し外の空気を吸おうとしただけ。たったそれだけだけれども、勝手に外に出ていいのかは分からない。
…怒られるのかもしれない。
そんな恐怖で目から涙が溢れてくる。
??「えっ、!?」
「と、とりあえずこっちおいで…!」
そう言って、また別の近くの部屋へと入れられた。
そこはさっきの広い部屋と比べ、狭く薄暗かった。
??「…急に話しかけちゃって驚いたよね。ごめんね。」
そう言って、青色のネクタイをつけている彼は優しく頭を撫でてくれる。
kr「…すみません…。」
??「大丈夫だよ。」
壁にもたれ掛かりながら床に座って、彼はずっと窓の外を眺めている。
俺は無言の空気に少し耐えられなくなり、話を振った。
kr「…あの、お名前は…なんて言うんですか…?」
そう聞くと、彼は少し驚いたような表情をこちらへと向けた。
その後すぐ、ニコッとした可愛らしい笑顔を作り、「きんときだよ」と教えてくれた。
kr「…きんとき…さん。」
kn「うん。君の名前は?」
kr「きりやんです。」
kn「最初の始まりの “き” と、4文字なのおそろいだね笑」
と、少し恥ずかしそうに笑っていた。
…彼のもつ雰囲気はすごく優しい。
緑色のネクタイをしている彼は、雰囲気こそ怖いが話せば優しい。
水色のネクタイをしている彼は、優しいんだろうけど、全てを見透かされているような目が少し怖い。
…でも、きんときは雰囲気も優しく穏やかで、話しても優しい。
kr「…何か話したい。」
kn「…そうだなぁ。」
「ボスと何を話したの?」
kr「…うーん。なんだっけな…。」
kn「えぇ?笑 忘れちゃったの?笑」
「誰と同じ部屋だーとか聞いてない?」
kn「あ、それはなんか言ってたかも。水色のネクタイの人に…」
kn「…Nakamuのことかな…?」
kr「…多分。」
そう話していると、彼の持っているスマホから着信音がなった。
kn “どうしたの?シャケ”
…シャケ…?
kn “…りょーかい。そっち行くね”
そう言って通話を切ると、こっちを向いて「さっきの部屋戻ろっか」と立ち上がった。
kr「…うん。」