「ニコラーシャ、矢張り病棟を変えた方が良いのでは?貴方も身体の限界が来つつあるでしょう?」
とある日の朝、ヒョードル君がそんな提案をして来た
所謂、ホスピスだ
「…………うん、此の儘治療を続けてもお金が掛かるだけだから、」
一ヶ月、僕に遺されたのはたった其れ丈。
其れなら最期ぐらい先に過ごした方が良いだろうと言う彼なりの気遣いだろう
「何なら、別れて良いのに……ずっと僕の看病をするのは疲れたでしょ?」
彼の顔が突然近付いて来たと思った刹那、甘い水音がした。
銀の糸を引き彼の口吻が離れて行く
「そんな事、言わないで下さい」
彼等と付き合って、本当に良かったな、
next→♡17
コメント
1件
え?"彼等"??て事はドス君以外にも付き合ってる人が…?太宰か?え、じゃあ僕とも付き合ってy((