「裏側と比較の世界」
私の名は、陰浦 昨夏
普通の凡人だ。
でも、昔からの憧れだった皆実 可那が友達になってくれた。
とても嬉しかった。
しかし、別の友人からは「可那と昨夏ってめちゃくちゃ違うよね。何方かと言うと可那の方がスタイル良さそ~」
とか。可那とは友達で居たいのに、その比較によって心が痛む
毎日比較されない様。可那とは休み時間以来は喋ってないとか。
そういう対策を沢山してきた。
でも、まだ比較されたままの自分だった。
可那は、藍色の綺麗なロング髪で、瞳の色は、まるで深海に真珠を見付けたのかの様な瞳。
因みに私は、庶民の抹茶色のショート髪。目は濁りきった黄色。
こうやって、比較される。
私は、誰からも上に持ち上げられたことは無い。
下に何時も行く。ずっと、永遠に
はぁ、疲れた。
毎日比較される私自身が憎い。
家に帰っても比較されるのは続く。
それは妹のせいだ。
妹は、私より勉強の成績なんて良くないのに、私より褒められる
運動も出来ない甘やっかしい子供に育った。
でも、そんな妹でもスタイルだけは良かった。
親もスタイル良い人を選ぶ。
そんな理由で比較される親が以下にも馬鹿馬鹿しかった。
勉強を毎日してても叱られる。自分から掃除しようとしても叱られる。
逆にもう何もしなくて良いんだと思っても叱られる。
私の身の回りには「比」「叱」「離」しか無いのだろう。
こんな生活…早く壊してしまいたい。
ある日、妹が私の勉強机に置いておいた大事なプリントを破いた。
妹はちょっかいのつもりだったのだろう。
でも、それは唯一私の出来る、バイオリンコンサートの参加案内の紙だった。
それが、今、目の前で妹が破いた。
私は怒りでしかなかった。
そして、思わず_________妹を叩いた
叩いた瞬間、妹は泣きわめいた。
面倒だな、そうやってするんだったら、破かなかったら良かったのにな。
とんでもなく阿呆だな。
私は、妹をリビングに放り出して勉強に取り掛かった。
あ”ー、妹何て居なければ…
コメント
2件
わぁ...見た目で選ぶ人って幻滅するよね...(-_- )