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注意:モブ×ピアノマンあり。
「おい、どうしたんだ?そんなに怖い顔をして…」
愛おしの彼の卑猥なショートムービーを撮られた
「……いえ、何もございません」
それは1時間52分、唯、只管に想いを寄せる彼と見知らぬ路傍の人が行為をしているだけの物になるはずだった。
薄暗い部屋の中、牛乳珈琲のような焦茶色の淡い光に照らされた中、風呂上がりで色気ついた火照った彼がベッドへと腰掛ける。それから一寸して濡れ場から図体の大きい筋肉質な男が扉の奥から姿を見せる。
「もう…上がったのか、ん…来て、良いぞ?」
言葉の通り、まるで男を誘う様にやや振れた手でバスローブの胸元の部分を曝け出す。控えめにだがしっかりと付いた胸筋の頂には薄紅色の蕾が姿を見せており、男は其れに釣られる様に彼を押し倒す。
高級なクッションが詰め込まれたベッドの上では痛いなんて事はなく、寧ろ彼は息を乱れさせては”その先”を乞いている。
余りにも強い誘惑に充てられた男は彼の唇に自身の唇を押し付け、恋人の様に甘い接吻を____。
しようとした
「カットです。」
静寂が漂う室内に湧き上がった卑しいムードが一気に凍りつき…男は釘を刺された、と睨みつける様に此方を睨み付けた。
なので、決してピアノマンさんには聴こえないような声で彼の耳へとそっと囁いた
「貴方如きが、何故私のピアノマンさんに触れられると思ったんですか?」
堪忍袋の尾が切れた様で、そそくさと散らばった衣服を掻き集めた男は足早に去って行った。最期に私の左頬を殴り付けて、
じくじくと迸る痛みの所為なのか。私の鼻からはたらりと一筋の血液が垂れて来た。
「大丈夫か?広報官」
彼も彼で元々、こんな物撮りたくて撮っているわけでは無い。
「……貴方こそ、レイプされ掛けたんですよ」
月9演劇の撮影と任務が被ってしまった為、私が彼に代役を頼んだのだが……撮影現場に着くと其れはアダルトビデオの撮影だったという。誰の思惑かは分からないが、私達は嵌められたのだ。
数分で任務を終わらせて助けに来た甲斐があった。とセットに辿り着いた時に染み染み感じた。
やや困惑しつつ、如何せん断って仕舞えば私の顔に泥を塗ると彼は思ったのだろう。
大人気の銀幕俳優であり流行児である広報官はポートマフィアの表の顔の象徴だから、其れが崩れてしまわぬ様に。
「別に、私は…広報官の為ならこんな事…」
悴み乍ら何時もの見慣れた外套を羽織った彼は後ろめたい様で目線を逸らしながら言った。
嗚呼、彼に触れたあの男が憎い、今すぐにでも殺してやりたい。
「なら私が演技指導してあげますよ。」
他人に奪われるなら、強引にでも私の手で彼を自分のものにしたい。
そんないかれた独占欲を彼は恍惚とした笑みを浮かべて受け入れた
リクエスト募集します。旗会は特に地雷は無いと思いますがもしかしたらお断りするかも知れません