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蓮「そして今に至る……という感じですかね。」
風「…………」
颯「……そう、だったんですね……。」
みんな、何も言えなかった。
自分たちの過去もそうだが、蓮と風雅の過去も相当重く、辛いものだった。
蓮「俺は人間を信用できません。というか大嫌い
です。人間は愚かで醜い。今もそう思ってい
ます。………でも、」
T「…………?」
蓮「君たちに出会って、ほんの少し考えが変わり
ました。」
有「…………え……?」
蓮「……君たちは、仲間思いの優しい子ですね。
柊くんのことを見捨てなかった。見て見ぬふ
りをしなかった。全員で協力して任務を成功
させようとする姿は、俺にとっては眩しい光
のようでした。」
風「僕もです。君たちと過ごす日々の中で、初め
て人の温もりというものに触れました。」
蓮「君たちの言動にどれだけ救われたことか。…
初めて、この能力を持っていて良かったと思
えました。」
風「君たちに出会うことができて本当に良かっ
た。……ありがとう。」
颯「………こちらこそ、感謝してるよ。」
蓮「……え?」
有「人間………大人なんて、みんな同じだと思って
た。」
優「藤波さんたちを受け入れたのだって、興味本
位だったしね。」
翔「でもあんたらを見てて、考えが変わったんだ
よ。」
来「うん。”守る”って言われた時、すごく嬉しか
ったもんね。」
颯「あなたたちのおかげで、俺たちは変わること
ができた。」
T「今までありがとう。そして、これからもよろ
しく!」
司「っ!!………はい!」
蓮はへにゃりとしたぎこちない優しげな笑みを、風雅は年相応の爽やかな明るい笑顔を浮かべた。
そしてそれは紛れもなく、2人の心からの笑顔だった。
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颯「そろそろ作戦会議始めるよぉ〜?」
来「はぁーい!蓮さん、風雅さんも行きましょ
う!」
風「あ、そうだ。今日会議だっけ。」
蓮「ごめんなさい。教えてくれてありがとうござ
います。来羅くん。」
来「あ、蓮さんまた敬語。もぉ…タメ口でいいか
らね?」
蓮「…ぁ、ごめん。まだ馴れなくて…」
風「蓮、言われてやんのぉ〜。」
蓮「風雅うるさい。待たせてんだから、早く行く
よ。」
来「そんな感じで俺たちにも接してくれていいん
だよ?笑」
蓮「えぇ…それはちょっと…」
風「あはははっ」
優「………お、来た来た。」
有「遅いぞー3人とも。」
来「ごめん、ごめん。 」
翔「よし、じゃあ会議始めるか。」
颯「じゃ、進行よろしく。”司令官さん” 」
司「了解!」
これは、ある殺し屋の物語である。
彼らの物語は、これからもずっと続いていくだろう。