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「パイモンさんは寝てしまったようですね。」
白朮はそう言いながら、自身の作業台に突っ伏して眠るパイモンに毛布をかけた。
今日はまだ仕事があるからここが使えなくなっても問題はないです。今くらいはここをこんな風に使うことを許可しましょう。
とのことだ。
白朮が部屋を去る際に魈は声をかけた。
「一度ならず二度までも、救ってもらい感謝している…」
白朮は優しく微笑み、
「人を助けるのが私の仕事です。それに、こう言うのはあまり好ましくないですが…璃月の一般市民はあなたたちのおかげで平穏に暮らせていますから。」
それだけ言い、部屋を後にした。
魈は空に向きなおり、そっと髪をなでる。
「パイモンから聞いたぞ。我に迷惑をかけたくなかったんだとな。」
声色はいつになく優しい。
「迷惑などと感じるものか。もっと我を頼れ。貴様がいなくなったら苦しむのは我だ。」
魈は空の手を優しく、ゆっくり握る。
「早く目を覚ませ。また我に、笑顔を見せろ。」