大我side.
『はじめまして、大我くん』
「…?」
なんだ?
この人、さっきの…
あ、
「俺と、小学生の頃仲よかったって言ってたっけ?」
『っ…!』
『ごめん、さっきのことは忘れて、人違いみたいだから、』
「…そう」
忘れて、なんて軽々しく言うなよ…と、少し思ってしまった。
俺は、昔のことを全て忘れてる。
もうなにも忘れたくなんかないってのに、
「じゃあ、なんで俺のところに来たの?」
『…え、それは、その…』
『…、仲良くなりたいと思った、から?』
「!」
その笑顔に、不覚にも懐かしさを感じた。
彼のことを…
覚えてないのに、覚えてる。
そんな気がした。
北斗side.
「…」
やっぱり彼は、俺のことなんて…
[仲良くなりたい]と彼に言う前に、俺にしか聞こえない声で
[もう一度]と呟いてしまっていた俺は
いつまで彼に他人のふりをしていられるのだろうか。
コメント
3件
でもちょっと覚えてくれてる気がする…?? また楽しみにしてるね🥰 Pinterestでも話そ︎︎👍😊