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私たち1年A組は色々あったけれど、デクくんを中心に無事に戦いを終えた。
復興もだいぶ進んでおり、雄英高校も3週間前から高校としての役割を再開している。
上鳴「いや〜、俺らほんっと凄くない?」
切島「ホントな!」
耳郎「最近上鳴のウェイ見てないな・・・」
芦戸「ホントじゃん!上鳴!ウェイ!」
上鳴「ウェイ」
こんな光景が見られるのは頑張ったみんなのおかげだと思う。
もちろん私だって頑張った。
けど、もっといい未来はあったんだと思う。
ここに、彼女がいる未来だって・・・。
緑谷「麗日さん?」
麗日「ひゃい!」
やばい、変な声出た・・・。
緑谷「ご、ごめん!どうかしたのかなって」
麗日「デクくん・・・。」
彼は本当に優しい。
こうして様子のおかしい人がいれば、声をかけてくれる。
無鉄砲なところがたまに傷だけど、それは勇気がないとできないことだって、私は知ってる。
麗日「ありがとうね!でもなんでも・・・」
ない、そう続けようとした。
でも本当にいいの?嘘をついても。
麗日「・・・ごめん、嘘ついた。」
ダメだよね
麗日「私ね、こうしてみんなと笑って過ごせるのが本当に嬉しいの」
緑谷「うん」
麗日「けどね、私、もっといい未来もあったんじゃないかって・・・思っちゃって・・・」
きっと今、私は酷い顔をしている。
後悔を隠せない。
緑谷「・・・トガさんのことだよね」
麗日「、うん」
緑谷「実は僕も、もっといい選択ができたんじゃないかって思ってる」
麗日「っえ」
意外だった。
デクくんは最善を尽くしたとみんなが口を揃えていうぐらい凄い働きを見せた。
この戦いのMVPに、間違えなくデクくんは入っていると思う。
だからこそ意外。
デクくんに後悔があるなんて。
緑谷「・・・始まりはUSJだと僕は思ってる。」
麗日「USJ・・・」
緑谷「僕はあの場で敵の脅威を身をもって体験した。」
私もだ。
というよりA組はその場で初めて死というものと身を近くに置いた。
緑谷「でもそれだけじゃダメだった。僕はあの日、死柄木の助けを求める顔を見ていた。 」
麗日「・・・」
緑谷「見てたのに、気づかなかったんだ。」
麗日「・・・そっか」
デクくんの後悔は、あんなところから始まっていたんだ。
私にとっては学びの段階。
デクくんにとっては始まりだったんだ。
緑谷「ごめんね、変な話しちゃって」
麗日「ううん!私が始めたことだし・・・」
緑谷「麗日さんの戦い、動画で見た。」
麗日「えっ」
私の戦いの動画。
それはイコール、トガヒミコの終わりの動画。
これは今や世界中に拡散され、今の世界のあり方に疑問の声を上げるものが増えるきっかけとなった。
麗日「そ・・・うなんだ」
緑谷「うん、凄かった」
デクくんは多分、クラス全員のことを調べたのだろう。
それは分かってる。
けど、あの動画は見て欲しくなかった。
緑谷「・・・麗日さんは本当に凄いや」
麗日「、」
緑谷「僕にはトガを救えなかった。」
デクくん、真っ直ぐな目をしてる。
緑谷「麗日さんだから救えたんだ。」
私だから救えた。
・・・デクくんはいつも私の1番欲しい言葉をくれる。
麗日「ありがとうデクくん」
緑谷「あっ、もうひとつ話いいかな?」
麗日「うん!」
緑谷「僕、教師になることにしたんだ」
麗日「えっ..なんで」
緑谷「僕はもうヒーローになれない」
麗日「っ個性がなくなって・・・ッ」
個性がなくてもヒーローになれる。
そう言いたい。
言いたいのに・・・
私は知っている。
ヒーローという職業の過酷さと、世界の厳しさを。
個性があるだけじゃヒーローになれない。
強いだけじゃヒーローになれない。
人を思いやる心があるだけじゃヒーローになれない。
全てをもつことができた人間がヒーローと呼ばれる。
緑谷「オールマイトと相澤先生、それにかっちゃんには言ったんだ」
麗日「・・・3人はなんて?」
緑谷「オールマイトには泣かれちゃった」
デクくんに泣きつくオールマイト。
簡単に想像ができた。
緑谷「相澤先生は、僕が決めたことならって」
さすがだ。
先生としては正しい言葉なのだろう。
でも・・・
緑谷「でも、ヒーロー科にはいなさいって」
麗日「っえ」
緑谷「あはは、びっくりするよね」
麗日「うん、普通科に行くのかと・・・」
緑谷「僕も同じこと言ったんだ、そしたら」
相澤『これは俺のエゴだ。』
緑谷「って、僕も受け入れたんだ」
麗日「そっか・・・なんか安心しちゃった」
緑谷「で、かっちゃんは・・・なんていうか、」
麗日「怒った?」
緑谷「ううん、無言だった」
麗日「無言?」
緑谷「うん、なんでかは分からないんだけどね」
あれ、なんだろう。
凄く良い感がする。
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LINE:1ーA出久入れんな
爆豪【話がある、夜共有スペース】
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end