「帰るの〜?」
ユキは救急セットの中から目線をカンナギに変えて言った。
「せっかくならバディの技れんしゅーしようよ〜!」
そう、ハニとカンナギはバディである。バディは魔法を合体したり、色々なことが可能である。
「…無駄に力使いたくないしな、やらん」
カンナギはいつもより膝を曲げて、ドアを開け、外へでた。
「カンナギちゃんも素直じゃないわね〜(膝曲げる必要あったかしら?)」
「そう?彼女元からそんな性格だったような〜?」
ノゾミはコテッと首をかしげた。その横で、ユキは空っぽになった救急セットを丁寧にしまい、乱暴に置いてあったシンプルなエコバッグを取り出し左手に持った。
「ユキが救急セット買ってこようかぁ?もうためてる救急セットないし」
「いや、私がつかいきったから私がかってくるよ。エコバッグかして〜」
ハニ・リカバリはエコバッグを受け取り、時計を確認し、ドアを開けた。
「行ってきま〜す!」
「「「行ってらっしゃーい!!」」」
ごく普通な平和な会話を交わしてハニは外へ出ていった。