ゲリラ豪雨の音が響く中、霧島蓮は翔太の部屋のドアを乱暴にノックした。
「おい翔太、いるか? 吉田パパ支えよう’sを結成するぞ!」
「は?」翔太はヘッドホンをずらしながら顔を出した。「なんだその謎のチーム名は。」
「お前の親父、雨宮とライアに狙われてるんだぞ! 俺たちが支えなきゃダメだろ!」
翔太はため息をつきながら、仕方なく部屋に戻るとパソコンの画面をちらりと見た。裏切者を探す作業を中断し、背後のベッドの妹、美咲を見た。
「……美咲も来るのか?」
「えー、めんどくさいですわ。」美咲はスマホをいじりながらゴロゴロ。「でも、父上のピンチですしねー。仕方がないから行きますわ。」
「お前のやる気の無さよ……。」翔太は頭を抱えた。
そこへ、扉の向こうから新たな声が。
「入っていい?」
霧島と翔太が同時に振り返る。そこに立っていたのは、長身の少女・白川結那だった。
「結那!」霧島が手を叩いた。
「……騒がしい。」結那は無表情で言いながら、タピオカをゆっくり吸った。服は返り血の跡で染まり、背後にはどこからともなく妖精のような小さな影がふわふわと漂っていた。
「吉田師匠、大丈夫なの?」結那は急に真剣な表情になった。「もし彼に何かあったら、私は――」
その目が鋭くなる。
「……誰であろうと、始末する。」
部屋に一瞬、空気が張り詰めた。
「お、おい結那さん、落ち着け……。」翔太が冷や汗をかく。
「まぁまぁ、結那が本気になるのは頼もしいだろ? 士気を上げるために……グルラ作るぞ!」霧島が突然拳を突き上げる。
「グルラ? グルメラーメンか?」翔太が首を傾げる。
「違う! グループラインだよ!」霧島が即座にスマホを取り出し、グループ名を勢いよく打ち込んだ。
「吉田パパ支えよう’s」
「……センスが絶望的ですわね。」美咲が冷たく言う。
「いいの! 大事なのは気持ちだ!」霧島がキレ気味に叫ぶ。
結那はタピオカをチュッと吸いながら、小さく笑った。
「まぁ、悪くないかもね。」
そして、吉田パパ支えよう’sの奇妙な結束が、ここに誕生した――。
コメント
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今回も神ってましたぁぁぁぁぁ!!!!!! 何やかんやでみんなパパ大好きじゃないか(*^ω^*(( 雨宮多分色々やばいと思うぞ~?うちの子(ライア)すげえ壊してくるぞー?(?) 続きもめっさ楽しみ!!れれ!れ!!!!!!!!!(れ????