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夏輝のその言動に私は戸惑う素振りを見せる。
だって、ただ傍に居るだけで済みそうにないから。
なんてことを口にしたりすれば「未來ちゃん、そんなこと考えてるの?」なんて茶化してくるかもしれないから言わないけど。
でも、私が傍に来ないから夏輝は既に何かを勘付いていて、
「もしかして、警戒してる?」
「え?」
「俺が何かしてくるんじゃないかって思ってるんでしょ?」
私の思っていることを言い当ててくる。
「別に、そんなことは……」
「嘘。顔に書いてあるよ? 絶対何かする気だろうって」
「…………」
まあ、否定したところでこんな風に狼狽えて見せればバレるのは当然だと思う。
「来ないなら俺の方から行くよ?」
「……わ、分かった……行く」
結局、断る理由が見つからなかった私は夏輝のすぐ横に腰を下ろしたのだけど、
「――未來、キスしよう?」
「…………、」
やっぱりと言うか何というか、夏輝は頬に手を掛けて来ると「キスしよう?」と聞いてきながら私が答えるよりも先に唇を塞いできた。
もう、全然人の意見聞く気、ないじゃん。
「……っん、……はぁ……」
初めはただ唇を重ね合わせるだけのキスだけど当然そんな軽いものでは済むこともなく、
「ッんん、……っあ、」
舌を割り入れ、更にはブラジャーの上から胸を揉んでくる夏輝。
「……も、う……ダメだって、……」
「いいじゃん。シャワー浴びる前だし、一度だけだから。ね?」
「――ッ」
だから、尋ねているくせに人の答えを聞かないのは何で? なんて思いつつも、私は夏輝に流されていく。
付けたブラジャーを外されて再び露わになった胸。
「っん、……ぁっ、」
首筋に口づけながら執拗に胸を揉んでくるとあっという間に膨らみの中心がプクリと反応して、今度はそこを執拗に指で弄られる。
「……やっ、……あぁっん、」
「気持良いんだ? 本当可愛いな未來は。胸触っただけで俺のもすっかり元気になった。ねぇ未來、口でして?」
「……っ、」
そんな風に言われただけで私の下腹部は疼いていく。
口でとか、正直苦手なんですけど……。
全くしないわけじゃ無いけど、苦手意識がある私は元カレにすらあまりしてあげたことはない。
「未來……駄目?」
「……ん、……」
顎を持ち上げてきて、もう一度キスをした夏輝は少し遠慮がちに同意を求めてくる。
何でだろう……夏輝だと、拒めない……。
コロコロと変わる表情の彼に翻弄されていく私はもう既に彼のことを気に入ってしまっているようで、多分夏輝にお願いされたら何でもしちゃうんだろうなと感じていた。
彼氏でも何でもない、ナンパみたいな出逢い方で会って、ただ一夜を共にしただけの相手なのに……。
「……いいよ、」
恥じらいながら消え入りそうな声で「いいよ」と伝えると、
「ありがとう、未來。本当可愛い。これまで出逢った中で、ダントツに――」
「――っんん、……はぁっ、ん……」
嬉しそうにはにかみ、髪を撫でてくれた夏輝は私を褒めながら再びキスを繰り返してきて、そのキスに酔いしれながらも私は彼のを優しく触っていく。