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くじら『はあっ…はあっ』
ゆしら「な…なんとか逃げ切れたね…」
私たちは今建物の中にいる。
辺りはホコリまみれ。クモの巣まで張っている。
だけど突然、雨が降ってくる。
でも黒い雨。
酸性雨だ。
くじら『酸性雨?』
ゆしら「私たち…このまま居たら…建物崩れてくるんじゃない?」
くじら「ゆしらさん…私思ったんです。」
くじらさんが冷たい声で言う。
くじら『さっきゆかさんが死んだとき、笑ってたじゃないですか?』
ゆしら「そうだね…不気味だったけど…」
くじら『もしかしたら…死んだら楽なれるんじゃないかって…』
ゆしら「な…何言ってるの…くじらさん…」
その瞬間、私のことを外へ突き飛ばした。
ゆしら「な…何してるの!?このままだと死んじゃうって!!」
私は必死に叫ぶ。それでもくじらさんは虚ろな目で私を見る。
とうとう息が苦しくなってきた。
嫌だ…楽になれてもこんな死に方は。
私は酸性雨に打たれながらどんどん呼吸ができなくなってくる。
あぁ…本当に楽になれるかな?
来世生まれ変わったらこんな死に方しませんように…
そして私は永遠の暗闇に落ちていった。
ーーーーーー
酸性雨。
それは私の身体と心を浄化してくれる雨。
ゆかさんも生きてたらゆーてんさんを殺したという罪が流されたかもしれないのに。
あぁ息が苦しくなってくる。でも楽になれるって思うと気持ちがいい。
とうとう狂っちゃったな私。
みんな今すぐ行くからね。
どうかこれが悪夢で元の世界に戻れますように。
目の前で大切な人たちが死んだときは怖かった。
でも思うとそれも運命かもしれない。
どこで聞いたんだっけ…”死は救済”だっけ…?あれって本当だったんだ。
そして永遠の暗闇に落ちていった。