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chro
私が好きなだけの物語になってます。
語彙失ってます。
リクエストありましたら、お受けします。(カプにもよりますが)
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「めんどくさいよ、玲王。」
その一言で俺の希望は全て失った。白宝からのパートナーであった凪から放たれた一言。簡単に立ち直れるかと思ったら、ずっとその言葉は心の中に閉じ込められていた。いくら、鍵で解除しようとしても鎖はなかなか外れない。まるで、蜘蛛の巣にかかった小さな虫見たく。
「玲王大丈夫か?」
もう、凪とは無理かもしれない、宝物も手放すときと思った矢先、ある人物から声かけられた。暗闇の奥深くまで突き落とされた俺を、救ってくれた救世主。心の鎖が少し外れた気がした。ただ声を掛けられただけなのに、なぜこんなにも温かいだろうか。あぁ安心する。 凪よりも。
今、凪じゃなくてこいつに乗り換えればあの時の俺を忘れられるのではないかと思ったのは何度目だろう。未だに乗り換えれない俺の心は、未練が残りすぎてるらしい。体は凪ではなくこいつなのに心はどうしても凪だった。こんなの、もうめんどくさい女ではないか。最悪だと思い、あいつのところに行く。足取りは軽いのに心はズシンと何十トンの鎖が一気に巻きついてるような感じだった。
「千切……」
「どうした?玲王」
やっぱり安心する。俺を見るその眼差しが凪とは違う。これ以上意識すれば、きっと好きという気持ちに花が咲く。だが、また凪見たく捨てられるという恐怖心も同時に芽生える。だから、まだ俺は千切を好きにならない。だけど、言葉は伝えたい。
「…千切好き」
これは友達としての、本当は1人の男性として伝えたい。だけど、もう壊したくない。
「俺も」
俺の気持ち分からないで曖昧な返事はいちばん困る。だって、期待しちゃうかもしれないじゃん。