本当はね1番最初のやつで終わりにするつもりだったんだよ
でもくらっぺ切り方が上手すぎてぇ((殴
続き求めてくれた人が何人かいたのね?
あ、そっか、たしかにこの終わり方したらそうなるよな
ってなるっていう
んで、2個目書いて
それもあそこで終わらせるつもりだったんだけど
続きをねまた求めてくれる方がいらっしゃいまして
まぁ、結果こんなに長くなったと
※ぷりあき
※殺し屋
ak ぷーのすけ!こっち!(手出
pr おうっ(手取
俺らはあいつら全員を敵に回して
宛もなく走ってきた
つないだ手は熱を帯びていて
聞こえるのは
2人の小さな呼吸と軽快な足音だけ
2人だけの世界で走り回っているような感覚に
何度も堕ちては何度も覚める
怒り狂うあいつらの怒号を無視して
体力もスピードも俺らにかなうわけないのに
疲れた顔で追いかけてくるあいつらが可笑しくてたまらない
距離を離してあいつらを撒いたら
最低限の休憩をとる
これだけで回復するなんて
殺し屋の特訓の成果があったんだ
と、今更ながらに感じる
始めたばかりの頃は
まだ子供だった
そしてその頃にはもう
あっきぃに親は居なかった
殺されたんだ
だから
あっきぃを守るために
あっきぃの親を殺したヤツらに復讐する為に
殺し屋を、自分の意思で始めた
何年か経って
復讐は終わった
自分の手で殺した
そこで、終わりにするつもりだった
ここまで続けてしまったってのも
全部あいつのせいだ
それに
あっきぃが殺し屋をしてたんなら
俺のいる意味なんか無かったんじゃないか
こうして今、手を繋いで
走っている
その相手は
本当に俺で良かったのか
答えなんか解るわけもないのに
何度も考えてしまう
そのたびにあっきぃを見て
目が合うと
それに気づいて笑いかけてくれる
なんだろう
この感情
「愛しい」
というのが1番当てはまる気がする
そんなとき、またあいつらの怒号が微かに聞こえた
逃げるのは余裕だ
でもこのままずっと追いかけられるんだろうか
あいつらから隠れながら
逃げながら
そんなのも楽しいかもしれない
でも、面倒だと言う気持ちが勝つ
…ここで、俺が死ねば終わるだろうか
もともと
未練がなかった、
そう言えば嘘になるけど
生きることに対して希望があった訳では無い
だったら
もし、2人とも死んでしまうよりも
俺がここで殺されたら…
あっきぃを見ると
あっきぃもなにか考えているようだった
もしかしたら同じなのかもしれない
…さすがにないか
そんな妄想、自分勝手すぎる
あっきぃを死なせる訳にはいかない
ここまでやってきたのだから
もし、それが無意味なものだったとしても
pr あっきぃ、行こう(手出
ak うんっ(手取
そんなことを考えるよりも今は
何処か遠くへ
______________________________
ak side
…また来た
お金さえあれば
海外なんか簡単に行ける
でも、今こうやってぷーのすけと逃げている時間が
不謹慎だけど楽しく感じてしまう
ぷーのすけは…どうだろう
やっぱり大変かな、面倒かな
俺の我儘に乗ってもらって
一緒に逃げている
今更考えれば迷惑でしかないのかもしれない
どちらかが死ねば
この鬼ごっこは終わるのかな
それとも2人が死ぬまで終わらないのかな
もし、俺が死んでぷーのすけが残っても
ぷーのすけが俺のチームのやつらに
追いかけられるかもしれない
それは、ぷーのすけが先に死んでしまった時も
きっと同じなんだろうな
俺が殺し屋をしていなかったら
今頃追いかけられてなんかなかったよな
なんで…始めてしまったんだろう
殺し屋なんかしていて
楽しいとか、やりがいだとか
そんなもの感じたことなんかなかった
地獄でしか無かった
親が殺されて
血が嫌い…いや、怖かった
見る度に吐き気がして
それは今でもさほど変わっていないと思う
だから、グロテスクなものを見るのが
ものすごく怖かった
学生のとき、理科の教科書に
生き物の体をひらいたものが写っていた
今でも思い出すだけで吐き気がする
その画像を見た時
俺は気持ちが悪くなって
吐き気が止まらなかった
クラスメイトが
俺の事を弱いだとか
そんなことを言ってきた時
そんなときもぷーのすけは
俺の事を心配して
保健室までおんぶして運んでくれた
そのときから
俺のぷーのすけに対する好きという感情が
親友に対するものから恋愛的なものに変わった
あいつらの存在に気づいた時
迷いなく俺に手を差し出してくれた
そんな君がかっこよくて
眩しくて
絶対に死なせちゃいけない
そう、強く感じた
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pr side
一旦思いっきり距離を離そう
そう思いながら逃げた
周りの景色なんか見てなかった
ただ、無我夢中に走った
つないだ手だけは離さないよう
そこだけに意識を向けて
なんにも考えず
ただただ走り続けた
流石に足が疲れてきて
ほとんど足元に向いていた目線を上げると
少し行ったところに
海があるのが見えた
pr あっきぃ海、行ってみようで
ak うん、
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蒼くて綺麗
…なんてことはなく
夜だったからか
どんよりと黒く
今にも飲み込まれそうで
今の自分の気持ちを表しているかのような
そんな感じがした
海を見た時
俺は
「飛び込みたい」
ただ、そう思った
ここでなにもかも
終わらせることができれば
きっと最高に幸せだろう
海を見たら心が浄化される
悩みが小さく感じる
そんな綺麗事
今まで何回聞いてきただろう
それどころか
「死にたい」
そんな気持ちが溜まっていく
抑えきれなくなって
つい、聞いてしまった
pr あっきぃ、俺がここで
pr 死にたいって言ったらどうする?
ak ぇ…っ
ak ……
ak …俺も一緒に死ぬ、かな
pr …本気?
ak もちろん
pr …じゃあ…さ…
pr 一緒に死んでくれへん?
ak 大歓迎(ニコッ
砂浜はごみだらけだった
海から流れてきたモノが山ほどあって
その中から俺らは
ロープに近いものを選んだ
その辺にある
重そうな大きい石と
自分たちの足を
ロープでつなげて
思い切り息を吸って
海に飛び込んだ
海の中は暗かった
足が岩の重さで引っ張られる
体が沈んでいくのがわかる
月明かりを頼りに
俺はポケットからナイフを取った
死ぬのはやっぱり俺だけでいい
そう思い
残り少ない酸素を少しはいて
あっきぃの足に向かってナイフを向ける
ロープを切ろうとした
それはあっきぃも同じだったみたいだ
2人の足に付いていたロープが
ほぼ同時に切れた
体が軽くなって
自然に海面へ向かう
海から顔が出て
また、思い切り息を吸う
自分がこんなにも酸素を欲していたことに
驚くと同時に
身体が芯から凍った
あっきぃの姿が見えなかった
俺よりも泳ぐのは得意だし
溺れるわけもなかった
ロープは切れていた
確実に
それなのに
あっきぃが浮かんでくることはなかった
俺だけが生き延びてしまった
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ak side
海に入る前
しっかりとポケットに
ナイフが入っていることを確認する
ぷーのすけが息を吸うのを見て
俺も同じように息を吸って
同じタイミングで飛び込んだ
足は岩に引っ張られて
勢い良く沈んでいく
早い段階でナイフを出して
ぷーのすけのロープを切ろうとする
そうすると
ぷーのすけも俺と、
同じことをしようとしていた
目が合って
笑いかけてくれた
最高に幸せな一瞬だった
ぷーのすけのロープが切れて
ぷーのすけも俺も海面へと浮かんで行った
でも、
俺は潜って
自分の足に付いていたロープと
岩に付いていた切れたロープを結んだ
軽くなった体がまた
深く
深く
沈んでいく
俺が生きていたら
ぷーのすけに迷惑をかける
地獄に誘うつもりなんか無い
ごめんね
ぷーのすけ
ありがとう
大好きだったよ…
おつくらっ(*>∀<)ノ))
コメント
24件
家族に泣いてるとこ見られて笑われたwwwwwww( ´Д`)y━・~~
スゴすぎ、、 泣ける、かも やっぱり感動は最高だ!
どぅおあ っ … 😇(? まーーーじで 最高すぎ え なんで こんなに上手いの?͡° ͜ ʖ ͡° ) what? 天才すぎる!!!