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⚠︎︎創作BL⚠︎︎
「なぁ、隼人……俺と付き合って欲しい」
と、俺、石川 隼人の中学校からの親友小森 拓也に告白された
「えっと……それ、まじ?」
こんなことを聞くのは失礼かもしれないが、俺は今まで1度も拓也を恋愛対象として見た事がなく、正直腰を抜かすほど驚いている。
勿論、引いている訳では無い
「うん、まじだよ…ごめんね キモかった?」
「い、いや!キモイとか!全然思ってないからね?!ただ、これまで1度も拓也のことを恋愛対象としてみたことが無かったし、考えたこともなかったから…その…驚いた?というか…」
俺は拓也の事を少しでも傷つけないようにオブラートに包んだ。
「そっか、まぁ…そうだよね 」
拓也が優しく笑いながら言う
俺は拓也が何に同情してるのか分かってないが
傷ついてないみたい(?)で一安心
「それで?隼人は俺と付き合ってくるの?」
「うわっ?!」
急に拓也が俺の顔の前にずっ、と顔を近ずけ訴えかけてきた このままキスでもするんじゃないかっていう距離まで
そういえばはっきりと拓也の告白を断ってはいなかった。このまま勘違いされても困るし、拓也と俺の為にも誠意を持って断ろう
「で?どーなの?」
少し苛立った声だ
俺がすぐ答えないから怒っているのだろうか
「ごめん、拓也と俺の為にも拓也とは付き合えない」
「”拓也と俺の為”って、どういうことなの?」
なんだよ、俺がせっかく傷つけないで断ったのに。深堀する気かこいつは
「それは、周りの目とか……」
「周りの目?俺は隼人と付き合えない方がものすっごく嫌なんだけど」
?????
頭の中が混乱していた
俺と付き合えない方が嫌?
今誰かに無量空処されてる気分だ
「だから、俺は拓也のことを思って…」
「俺の事を思ってくれてるのは嬉しいよ
でも…だったら、俺の為に付き合ってよ
他の誰にも取られたくないんだ……」
なんで俺の話が理解できないんだ親友よ
俺は呆れて視界を上に逸らす
ん……今4時半?
ちょうど俺が見た先には時計がありその針が示していた時間は4時半だった
「もうすぐあのライブ始まっちゃう……!」
そう、あと五分後に推しのパユちゃんの
You〇ubeライブが始まるのだ。
しかも、誕生日…生誕祭ライブなのだ
俺は直ぐにここに居てはいけないと脳が伝えてくるので
何も考えず咄嗟に
「これが最後ね 俺と付き合ってくれる?」
「うん!!付き合うから!!そんじゃこの後めっちゃ大事な予定あっからじゃーな!!」
そう言い残し俺は拓也に呼び出されていた体育館裏を全力ダッシュ立ち去った
家にて
[やっほー!みんなのアイドルパユちゃんだよ〜!!]
「きちゃーー!!!」
よし、良かった間に合った
こんな年に一度の盛大なイベントを逃す訳には行かない
でも、すぐあの場から立ち去ったのは拓也に失礼だったかな…?
なんて思いながら心の中で自問自答を繰り返していた
[みんな、知ってるかな?実は私今日誕生日なんだよね〜!]
「知ってるよぉ」
そんな事、パユちゃんファンの人なら絶対知ってる事だ。
[知ってくれてるんだ!嬉しいなぁ〜!でも確かにショートとかTik〇okで私を祝ってくれてる人沢山いてすっごい嬉しい!!]
確かに、よく有名You〇uberの誕生日が近ずいてくると可愛い女の子が推しのグッズを沢山並べてその真ん中にケーキを置いてお祝いしているという動画を沢山見かける
もしかしたら、パユちゃんもこういう動画を見かけたのかもしれない
ただ、俺はパユちゃんやネットの人にガチ恋とかはしない主義のためガチ祝いとかはやらない人だから…心の奥深くでパユちゃんに土下座をした
[それじゃぁこれで配信終わるね〜!おやすみ]
「おやすみ〜!!!」
この声はパユちゃんには届きやしないがおやすみと告げこのまま目を閉じた