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旧称 Dreamgame 夢小説諸々

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旧称 Dreamgame 夢小説諸々

1 - マフィアとの夢小説

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2025年04月23日

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この頃ずっと私は同じ夢を見ている。やけに背丈が大きい男がこちらをただ見つめてくる変な夢。全身黒で目元は帽子でよく見えないが、口はにやりと笑っている。何だか不気味で、私は友達にこのことを相談してみた。「疲れてるんじゃない?」と言われ腑に落ちる。確かに最近は残業も多くて大変だった。きっとそのせいだろう。ちょうどフラペチーノも飲み終わる。会計を済ませた後、友達と別れる。家に帰ってからはとにかく自分を癒す事に集中した。ストレッチだったり、お風呂でリラックスしてみたり。(…今日もあの夢を見なければいいんだけど)布団の中に潜る。うとうとと心地よくなりながら私はそこで意識を失った。次に目が覚めると辺りは黒一色だった。「電気消して寝たっけ…」違和感を感じつつも、電気を探す。「わっ!」壁に沿って移動していくと何かにぶつかる。視界が悪い中で驚いた私は体勢を崩して地面に尻をついた。何が起きたか分からないままでいると、暗闇の中から一人の男性の声が聞こえた。「お怪我はありませんか、お嬢さん」一瞬呆けた後、私は人様にぶつかったことを理解し、咄嗟に謝った。「だ、大丈夫です!ぶつかっちゃってごめんなさい」立ち上がろうと顔を上げると「ほら」と男性の手が目の前に差し出された。「ありがとうございます」こんなこと現実に起こることあるのかと思ったが、差し出された好意を素直に受け取る。「ええと、電気電気…」「灯りが必要かな?」男がそう言った後にパチンと部屋の明かりをついた。彼の姿をよく見ると、夢の中と会った人物と似てるような…まって。「あ、あの!ここ、私の部屋ですよ!!どうやって…!警察を…」急いでこの場から逃げようとしたが、手を勢いよく掴まれてしまった。「警察……?ハッ、そんなの必要ないだろ」私は為す術もなく壁に押し倒される。アスファルトがやけに冷たい。「いたっ」さっきからずっと抵抗してるけど1ミリも抜け出せる気配がない。「お前の力なんて、俺の前じゃ無力だ」この時、やっと彼との体格差を意識した。(ど、どうしよう変に動いたら私なんか簡単に殺されるんじゃ…)悪い想像ばかりが頭に過ぎる。男が次に何をするのか、怖くて怖くてたまらなかった。「君から私に会いに来てくれて嬉しいよ」男性が何か微笑みながら喋っているが、私の頭の中ではここから脱する方法ばかりを考えていたので全く聞き取れなかった。「こんな所でお喋りも退屈だろ?私達の家に帰ろう、仲間達も喜んでピザパーティを開いてくれるさ」そのまま流れるように連れてかれそうになったので、慌ててストップをかける。「は!?ちょ、ちょっと、待って!」男が何か問題が?と言わんばかりにきょとんと首を傾げる。その仕草は子供がやるから愛らしいのであっていい大人がやっても可愛くはない。「まず私、貴方のこと何も知らないし、いきなり家って、」食い気味に男は答える。「これから知ればいい」「そういう問題じゃない!」不毛なやり取りだ。何とかして彼の家に連れられるのは避けなくては。男は顔を近付けて何かを考えるように私を見つめた。次は何だと身構える。「何か勘違いしているな」男は懐から慣れた仕草で銃を取りだし、私の額に銃口を当てた。「お前は俺のものだ。拒否権なんて最初からない。いいな?」いきなりの事で頭が追いつかず、何とか喉元から捻り出せたのは「あ、あ……」間抜けだな音だった。手汗が滲む中、何とか小さく首を縦に振ると、私の答えに満足したのか男は銃口を下ろす。そこで私は生きた心地がして息をはーーっと吐き出せた。男は私の腰に手を回し、軽々と持ち上げる。手をどこに置くべき迷って結局自分のお腹の上に置いた。「さあ、行こうお姫様」男が私の顔を覗いてにこやかに笑った。私はぎこちなく合わせて笑う。周りをよく見てある事に気づく。(ああ、なんで、今まで気付かなかったんだろう)ここは、私の部屋なんかじゃない。全く別の部屋だ。つまり私は知らない所に身を置いていて誘拐されたかもしれない。ここから逃げようにも道なんて分からない。この男とよろしくやる以外に今は道がない。男の顔に再び視線を戻すと、帽子の影で見えないが彼と視線が合った気がした。

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