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ギルドそれは多くの実力者達が集う場。
そして今日、新たな依頼が出された。要約すると、
『Sランク〜SSSランクの冒険者に告ぐ。迷界洞窟(ダンジョン)に新たな
魔物が現れた。そこに先に向かわせていた冒険者達が行方不明となっている。
報酬は弾む。魔物は倒さなくていい。冒険者達の生存確認だけでもいい。誰か行ってくれ』
という依頼が。
ここにはSランク〜SSSランクの冒険者達が揃っていた。
もちろん皆向かった。
目的地に着いたが見た目はごく普通の洞窟。そんなに強い魔物が居るのだろうか?
進んでいくと何かがいる気配も人がいる気配も無い。諦めようとしていたら
突然どす黒いなにかに皆包まれた。そして着いたのはどこかの館の一室。
驚いているのもつかの間。
「あれ〜?君ら誰?」
!?あ、あれは、、、人、、?、、、いや違う!!魔物だ!!
当然目の前に玉座に座った魔物が現れた。薄暗くて見えにくいが人の形をしている。
「誰だ!!」
「え〜?俺から聞いたんだけどなぁ、、」
その魔物は玉座に座って、青いニット帽を被っていて、赤いマフラーを纏い、青と黒の一張羅を羽織って
白いワイシャツと黒いジーンズを着ていた。、、、、、、、、まるで人のように。
驚いていると突然魔物では無い、人?が出てきた。その男は魔物に抱き着いてこう言った。
「なぁ、ーーーー、こいつら殺していい?」
男は緑色のクリーパー?のフードと黒いジーンズと茶色のブーツを纏っていて。
声は中性的で、多分青年だろう。青年はフードを深く被っていて顔は見えなかったが
雰囲気から悟った。この青年は只者では無い。危険だ。と。
「え〜?そう言って前回許可する前に皆殺しにしたじゃ〜ん?」
突然よく分からない恐怖心に襲われた。
「そんなん忘れたわいつの事やねん。なぁ〜ええやん!だめ?」
そして、やっとわかった。本能が悟っていたのだ。ここからは逃げることは出来ない。
唯一の方法は、、、、、”死”だけだ、、と。
「うーーーん、、、仕方ないなぁじゃあちょっと待って?」
「えー、、、おん。」
「いい子だねぇ〜ゾムは。」
あの青年の名前はゾムと言うらしい。
「早く。手ぇ出る前に早く話つけて。」
「も〜、、んで?君たちはここになんの用で来たの?」
本当に伝えても大丈夫なのだろうか。
「、、、、、ここに来た冒険者達の生存確認に来た。」
馬鹿な!?なぜ言った!?何が起こるかも分からないというのに!!
「ふーん、、、それならここにいるゾムが殺したと思うよ?」
「ねぇ、ゾム?」
「さあ?覚えとらんわ。そんなの。」
「お前!!人では無いのか!!なぜそんなに平然として言えるんだ!!!
人の命をなんだと思っている!!!」
な、何を言っているんだ、、、馬鹿じゃないのか!?!?
「、、、、、あ”?」
しまった、、、地雷を踏んでしまったかもしれない、、、、クソっ、、、終わりだ、、
「じゃあ、お前らはなんやねん。魔物を殺すやん。魔物を道具にするやん。見世物にするやん。
売って金稼ぐやん。」
「魔物より酷いことしてんのにどの口が言ってんの?」
「馬鹿じゃねぇの?お前ら人間のせいでどれだけの魔物が亡くなったと思ってる。
お前ら以上に死んでんだよ。お前らは良いよな。怪我を自分達で治療出来て、
俺達は怪我を治すことが出来ないから放置だよ。分かる?お前らに傷つけられたら
放置する以外治す方法が無いの。だから大量出血で死ぬこともあるし、動けなくなって
衰弱死する事もあるって訳。お前らのせいだよ?お前らが攻撃してくるから死ぬことを恐れて、
抵抗する。自分の家族を守るために、大切を守るために魔物はお前らに攻撃する」
「考えた事も無かったよなぁ?魔物は姿は違えど人と同じで死を恐れるんだよ。」
「だ、だが!!人と魔物は違う!!同じにするな!!それにお前も人だろう!!」
「、、、、、ホントに話が通じねぇな。それに、俺は人間なんかやない。
同じにするなお前らクズなんかと。なぁ、、、ーーーー、殺していい?」
「うーーん、、、まぁここに来たなら死以外は有り得ないからねぇ
生かして返す訳にも行かないし、、、、良いよ〜」
「さようならクソ野郎ども」〈グシャアッ〉
「ここに来たのが、間違いだったね」
「、、、、、、理解は、、、、得られなかったみたいだね。」
「まぁ、人間なんかに理解を求める方がおかしいやろ。」