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忘れていたわけじゃないけど、マンモス校、そう簡単に上級生に会えるはずもなく。
僕の思い描いていた通りの初日にはならなかった。でも翌日から部活見学ができると聞いて、早速シオンとダンスサークルを見に行くことにした。
同じことを考えている人はもちろん僕たち以外にもたくさんいて、さらに女子はありえない数。本当にダンスがしたくて来ている子より、先輩目当てに来ている子がほとんど。あまりの人の多さに、入部テストが設けられていた。貼り紙を見てため息をつく。
「どーする? 俺ダンスとかあんまりできないんだけど」
シオンは僕についてきてくれただけで、特に入る気はなかったはずだけど、ここにきてちょっと気が変わったらしい。女子が多いからかもしれない。
「僕も。でも……入りたい、絶対」
あの日見た顔は今のところ見かけない。もしあの人たちがこのサークルからいなくなっているとしたら、入る必要もなくなる。
どうしようか迷っていたら、人混みのむこうからダンスがめっちゃうまかった人がやってきた。
「あ」
思わず声が出た。ステージで見るより大きく見える。僕より少し背が高い。日本人?
じっと見ていたら、その人が微笑んで会釈してくれた。なんか感じのいい人だ。この人が来たってことは、きっとウンソクさんも来る。
「シオン、一緒に行ってくれる?」
力強くうなずくシオンとともに、入部テストの行われる体育館へ向かった。