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【小2】
私は小学2年生になって、1年生のお手本になれるように人並みに頑張れるような、平凡な少女だった。人並みに勉強し、人並みに運動し、好きな事、交友関係も人並みに楽しんでいた。
進級式当日、私の前の席の…ハナちゃんとしましょうか。が、親しげに話しかけてくれた。その子はとても可愛く、クルクルのポニーテールの揺れる様がとても似合う女の子で、私はその子のおかげでクラスに馴染むことが出来た。
しかし、ハナちゃんは気が強く、少しメンヘラな所があったため、私には休み時間という時間が無いように感じて、疲労は溜まるばかりだった。
ハナちゃんは休み時間になる度に、
「外行こ〜!!!!」
と、元気に話しかけてくれていたが、私の休み時間を強制的に奪われているように感じ、正直言うととてもしつこかった。
そのため、私はなるべく傷つけないように優しく言った。
「今日は少し疲れたから、教室の中でお絵描きしたいな」
「私と遊びたくないの?」
…え?いやいや、おかしいでしょう。遊びたくないとは行ってないですが?笑
今となってはこの会話は笑い話ですが、この頃はそうもいかないほどにお互いガキだったので、その時の心情をより詳しく書くために、8歳のしおんに憑依したいと思います。
「え、いやいや、そういうわけじゃなくて、💦」
「じゃあなんで言う事聞いてくれないの?!」
ハナちゃんが悲しんでる。せっかく遊びに誘ってくれたのに、断り方を間違えたんだ。
「私の事嫌いなんだ。」
え、なんで?そんな事思ってないよ、一緒に遊びたいよ。
「ごめん、やっぱり外行こ?」
正直嫌だ。でも、ハナちゃんにどうしても嫌われたくなくて、優しく嘘をついたんだ。
「やった〜!行こ行こ〜!」
やっぱり、友達を怒らせるのは良くないよね。
そう思うばかりで、ハナちゃんに気を使い続けた。
ある日、また2人で校庭で遊んでいると、ハナちゃんは私の腕を引いて走り出し、50メートル程先でいきなり止まり、その場で縄跳びをした。
(やば、、普通にキツい…)
毎日のように走らされ、腕を引かれ、疲れはとっくに限界をむかえていた。
息を吸うのに必死だった私を他所に、ハナちゃんは二重跳び(?)をして、
「しおんちゃん見てた?!いま、飛べてたよ!!!!」
「んぁ、……ハァハァ、すごい、ね……」
「…」
まずい、と思った 次の瞬間、ハナちゃんは泣き出した。
「なんでそんなに反応薄いの?!私頑張って飛んだのに!!!!」
「…は?」
この後、確か殴り合いになって先生が止めに入ってきたっけな。今思うと本当にハナちゃんのわがままによって、気を使うっていうのが私の念頭に置かれたんだ。
ハナちゃんは他にも、持久走で散々一緒に走ろうと言って最下位までスピードを落とし、私がまずいと思ってハナちゃんを抜かそうとすると、「抜かさないで!!!!」と叫ばれ、そのまま私が最下位となって終わった。
そんなハナちゃんの対応に、幼かった私はイジメられていると感じた。今となっては、なんで無理やりでも誘いを断らなかったのだろうと思う。
あれから、ハナちゃんと同じクラスになることは無かった。