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五条悟が目を閉じ、深呼吸をする。彼の中には、宿儺の魂が共存している。


体内で宿儺が目を覚まし、静かに五条に語りかけてくる。


宿儺「お前、よくもこんな状態で平然としていられるな。」


五条悟はゆっくりと目を開け、呆れたように声を漏らす。


五条悟「まあ、こうでもしないと、毎日毎日あんたと会話してるのが面倒だからな。」


宿儺「お前、平気そうに見えて結構いらついてるだろ?そんなに俺のことが嫌いか?」


五条悟は椅子に座り、軽くため息をつく。


五条悟「嫌いというよりは、面倒だな。だってお前、いつも俺の体を使って好き放題にやってるだろ?」


宿儺「ほう、そんな風に言うとは。確かに、お前の体は使い勝手がいい。」


五条の中で宿儺は嘲笑を漏らしながら続ける。


宿儺「だが、お前もよく耐えている。普通なら、俺がこんなに入り込んだら、精神が崩壊しているはずだ。」


五条悟は軽く肩をすくめ、冷ややかな笑みを浮かべる。


五条悟「耐えてるわけじゃないさ。ただ、慣れただけだ。」


宿儺が体内で五条の言葉に反応する。


宿儺「……面白い。お前、そんなことでこんな状態に耐えられると思ってるのか?」


五条はゆっくりと立ち上がり、窓の外を見つめる。


五条悟「俺が耐えているんじゃなくて、お前が俺の中で暴れる気力がないだけだ。」


宿儺の表情が、五条の言葉に少し歪む。


宿儺「お前、面倒くさいな。だが、俺が限界を迎えたわけじゃない。いずれ、俺はお前の体を完全に支配する。」


五条は自信満々に微笑む。


五条悟「ふふ、まあ、やってみろよ。けど、できるわけないけどな。」


宿儺はしばらく黙っていたが、やがて静かに言葉を発する。


宿儺「そうか……お前の根性、少しだけ認めてやる。」


五条悟「そんなに誉めても何も出ないぞ?」


宿儺はしばらく無言で五条を見つめた後、静かに言葉を続ける。


宿儺「だがな、お前がどんなに力を持とうと、俺はお前の体にいる。それだけで十分だ。」


五条悟は冷静に宿儺の言葉を受け止め、にっこりと笑った。


五条悟「うん、それが一番楽しいよ。俺の体で暴れるなら、好きに暴れてくれ。ただし、結果には責任取ってもらうけどな。」


宿儺「……楽しそうだな、お前。」


五条は手を軽く振り、宿儺の言葉を気にせずに微笑んだ。


五条悟「お前もな。」


宿儺は不敵な笑みを浮かべ、次の瞬間、五条の体の中でその存在感を強めるように感じた。


宿儺「さて、次にお前が出すカードが楽しみだ。」


五条は一瞬だけ、宿儺の言葉に応じるように笑みを浮かべた。


五条悟「お前のようなヤツと一緒に戦うのも悪くないな。」


その瞬間、五条の体内に宿儺の影がちらりと見え、彼らは次の戦いへと向けて無言の準備を整えていった。

呪術高専の裏側で成り上がった俺 上層部が糞すぎて修羅場に

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