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「みんな!?無事?!」
「シノン様!こっちはみんな無事です!」
「一安心ね早速始めましょうか」
「はい」
「みんな死っての通りレオナルド王国が勇者を召喚し、こちらに侵攻を進めている。これに伴い、対策を話し合いたい」
「悪いけど私たち以外の6人は遠方国に遠征中よ。6人は狙われるだろうけどすぐには追っ手が行かないはず、内密にされているし」
「だな、6人は後回しにして俺らはどうする」
「あの、1ついいですか?」
「どうしたの深登」
「皆さんに話しておきたいことがあります。私はこの国で生まれ育ってはいないのです。私は日本から恐らく異世界転移してきました。母と姉もそうです。母は日本に戻りましたが私たちは戻れそうにありません。しばらくここで暮らすことになります。簡単に言うと私はこの世界の住人では無いのです。」
「なんでそれを今?今じゃなくても話せたでしょう?」
「召喚された勇者は私の関係者であると考えられます。」
「根拠は」
「私が異世界で暮らしていたころ学校ここで言う学院に通っていました。私は向こうでも死に戻り、つまり先天的能力を持っていました。恐らくその魔力に反応して召喚されたのではと。召喚には魔力が必要不可欠ですから。つまり勇者は私のクラスメイトの可能性が高いです。」
「なるほどね。信じ難いけど可能性としてはないとは言えないわね。」
「でも勇者側にも1人くらい大きい魔力を持っている人がいないと大勢は無理なんじゃない」
「レオン様良い目の付け所です。1人心当たりがあります。名は茜月雫、名前は女の子っぽいですが男性です。関係は友達でした。彼は向こうにいる時の私でも感じ取れるくらい大きな魔力が感じられました。」
「勇者とやらを見てきたぞ」
「ハルト、ありがとう。どうだった?」
「やけに黒髪が多かった。」
「それだけ?」
「あぁ、さすがに1年経っていたら特徴という特徴がな」
「ねぇ、質問なんだけど黒髪が多いのになんで深登は白髪なの?」
「遺伝です。母の」
「なるほどね。」
「失礼ながら報告です。勇者達が国境近くに接近しています。それに伴い皇帝陛下がお呼びです」
「わかりました直ぐに」
「よく来てくれた魔王達」
「陛下、早く要件を」
「あぁ、みんなも知っての通り勇者達が接近してきている。もはや戦は防げない。そこで魔王達よ、この国のため、自分たちの未来のために戦に参れ!」
『仰せのままに!』
「それで深登、結婚…」
「しません!それを旦那の前でやんないでください!」
「無理だ、結婚してくれるまで続ける」
「いい加減にっ」
「皇帝陛下、私の妻に何か御用ですか、妻に迷惑をかけるのなら容赦はしない」
「そうだな、2人を敵に回したら国が滅ぶ。暫くは慎もう。」
「ありがとうございます」
「報告します!勇者一行が防御門を突破、手前の高原で魔物と交戦中です」
「早いな。魔王達よ直ちに参れ!」
『はっ!』