黒の組織との再開より
灰原(とうとう組織の人間に、私がシェリーだってこと、バレたわね…)
灰原{博士の寝室に向かう}
ガチャっ
灰原「博士… 今回はピスコが殺されたから良かったけど、次はもうないの… こうして寝ていられるのも今のうち… 」
阿笠博士「グーグーグーᶻ 𝗓 𐰁」
灰原「でも大丈夫よ… 私が居なくなればもう大丈夫… もう、大丈夫だから…」
バタンッ
灰原{博士の寝室から出る}
灰原「確か、開けた場所に、工事予定の所があったはず… そこなら、爆弾を爆発させても迷惑にはならないわよね…」
キイィ
灰原{博士の家から出る}
灰原「私も、お姉ちゃんと一緒の場所に行けるかな…?」
灰原{トコトコ}
女の子「ねえねえ!!」
灰原「!!?」
「こんな時間に何してるの!! お母さんやお父さんが心配するでしょ!? 」
女の子「…ごめんなさい… で、でもね!私今日、リサちゃん人形貰ったの♪ どう?羨ましいでしょ? 」
灰原「え…?」
女の子「あれ?羨ましくないの? まあいいや! それより、お姉ちゃんも子どもだから早く帰ったほうがいいよっ!じゃあねー」
灰原(…”小さな幸せ”を喜ぶ力… それは、子どもにあって、大人に無いものなのかもね… )
灰原「でも… ちょっと気づくのが遅かったかしら… 」
灰原(着いた…)
灰原{爆弾を取り出す}
灰原(フッ… あの女の子このように過ごしていたかったな…?)
(でももういいの… 私が居なくなれば、もう迷惑をかけなけてすむし…)
灰原{爆弾に火を近づける }
灰原「これでもうバイバイだよ…?
今までの日々とも…みんなとも…ねぇ?」
工藤くん…
コナン「はいばらあぁぁぁっ!!!!」
灰原「くどっ…!?」
コナン{灰原から爆弾を奪う}
コナン「おめえ何バカなことしてんだよ!!?」
灰原「返してよ…、」
コナン「返すわけねぇだろうが!!!!」
「お前死のうとしただろ!?」
灰原「……」
コナン「ほんとになあ! いい加減にしろよ!! 自分はみんなに迷惑かけてるだとか思ってんだろうけど、お前が死んだ方が迷惑なんだよ!!!!」
灰原「勝手なこと言わないでくれる…? あなた私が今どんな気持ちか分かるの!?」
コナン「…!」
灰原「わたs」
コナン「分かるわけねーだろーがよ!! お前が自殺する理由なんて… 」
「ほんとに…なんでだよ? 楽しくなかったのかよ?1回も…幸せって感じなかったのかよ!!?」
灰原「分かってる…そんなこと… 分かってるけど… 」
コナン「大丈夫だから… 俺がぜってー、お前が生きやすい国にするから… 待っててくれよ…?」
灰原「…、」
コナン「戻るぞ… 家に」
翌日
灰原「え!?博士、あの時起きてたの!?」
阿笠博士「そうじゃよ…ピスコの件で、哀くんの様子が変じゃったからなあ…」
灰原「じゃあ工藤くんに伝えたのも…」
阿笠博士「わしじゃよ」
灰原「…そうだったの… でも、どうして博士はあの時止めなかったの? 工藤くんに頼むより、その方が早いじゃない… 」
阿笠博士「ただの勘じゃよ! わしがとめるより、新一に止めてもらった方がいい気がしてのお…」
灰原「…ったく… 何よその勘!」
阿笠博士「ハハハ…」
灰原「じゃあ、私は地下室に行くから…」
阿笠博士「はいはい」
トコトコ
ガチャン
灰原{地下室の扉を閉める}
灰原(博士… どうやらその勘、当たってたかもしれないわよ…?)
灰原「フッ…」