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「はぁ〜」
騎士団長のダーシャ・グラードコフは深い溜息を付いた。
(アタシは…どうしてしまったんだ?
なぜ、鼓動が早いんだ…?
緊張してしまっているのか…?)
考えを巡らせていた時に、話しかけられた。「どうしたんだよダーシャ?」
「恋でもしたか? 」
「あー!うるせぇな!」
ダーシャをおちょくったのは、
『ラフ・ファイナ』だった。
「顔があっけ〜ぞ?」
「気の所為だろ!」
ダーシャはそっぽを向いた。
「酒か…?まさかだけど…踊り子のジーナじゃないだろうな?」
「だっ、黙れよ!そんな訳ないだろ!」
「…はぁ、お前わかりやっす〜」
「巫山戯るな!大体な、アタシが女性に恋する筈ないだろう!!」
「ほんとかよ〜…まぁ、俺はどっちでもいける人だからいいけどよ」
ダーシャの拳を受け止めながら、
ラフはおちょくり続けていた。
「はいはい怒んな怒んな」
「はぁ…こんなやつと話してられねぇわ!」
「なんだよこんなやつって!」
「色惚けてる奴よりマシだろうが!」
「っ…!この野郎!」
ダーシャとラフは騎士団養成所からの幼なじみだ。
距離が近い時もある。
まぁ、悪い意味でなのだが。
「相変わらず仲良しだねぇ〜」「ほんっとそうだよな〜」
「こんなやつと仲良くなんかねぇ!」
「全く、酷いやつだな〜!昔の蝶々にビビって泣いて俺に縋り付いてたダーシャは何処へ行ったやら…」
「だー!!やめろぉぉぉ!!言うなぁぁぁぁっ!!」
『はははは!』
騎士団の寮は今日も笑い声が響いていた。