この作品はいかがでしたか?
204
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episode.4「お返し」
et「お返しって言っても、何買うの?」
ya「そうッ!それを相談するためにetさんの事連れてきた!」
ビシッといきなりこちらを向いてくるから、すこしたじろぐ。
ya「あ、ごめんごめん……。俺の想像だと、やっぱりキーホルダーとかネックレス が良いなって思ってる!」
et「ふん…ネックレスか…」
何か良いお店あったかな、と記憶の中を遡ってみる。
et「…あ」
ya「お!」
et「ショッピングモールの中にあるワークショップ知ってる?」
ya「いや…俺ショッピングモールとか行かないからわかんないな…。」
et「あそこ、ネックレスとかピアス手作りできるんだよ。せっかくなら作ってみれば?」
ya「バリ楽しそうじゃん」
興味津々に目を輝かせているyaくんを見て、思わず笑ってしまう。
et「…w.じゃあ決まりね。」
ya「おう!」
〜ワークショップ〜
ya「どれにしよっかな〜♪」
現在、ya君と一緒にワークショップで作るもののテンプレートを選んでいます。
et「私、rnにブレスレット作っていこうかな。」
ya「じゃあ俺ネックレスにしよ~」
et「色何にするの?」
ya「やっぱ桃色っしょ」
ya君が”桃色”と言ったのは、きっとnaさんのイメージカラーだからだろう。
よく考えられてるな、と心の中で関心した。
et「じゃあこれでやろっか!」
ya「うい!」
かちゃかちゃ……
ワークショップで一通り説明を受けた後、私たちは早速作業に取り掛かった。
二人とも集中して、序盤の方は一言も話さず終わった。
ya「ん〜…色上手く作れない…」
et「ねw めっちゃ濁った…。まぁrnなら暗めの水色でも似合うよね!」
ya「じゃあ俺も暗めの桃色で…」
et「おい」
好きな人への気持ちはそんなもんなのか、とツッこもうとするけどきっとそれはya君が一番わかってると思うから、関与しないことにした。
et「てか良いな……。私も自分に 作ろうかな?」
ya「……俺ちょっとパーツ見てくる!」
et「あ、は〜い」
私も色が完成したら見に行こう。
rnどんなのが好きかな…
暫くして、私もパーツを取りに行くことにした。
ya君は既に何種類か手に持っていて、そのほとんどが桃色だった。
et「ya君!もう決まった?」
ya「ん~…一応決まったけど〜…」
ya君の手元を見ると、naさんにあげると言っていたものとは別のテンプレートを持っていた。
もしかして、このテンプレートに使うものを悩んでるのかな…?
ya「etさん、この中で好きなパーツどれ?」
et「え、私…?……ん~…これ!」
ya「鳥の羽?」
私が選んだのは、銀の鳥の羽のチャームだった。直感で選んだだけだけど誰に渡すのかわからないから、男の人も女の人ももらって嬉しいものにした。
ya「おっけ!じゃあこれにしよ~」
et「私も選ばなきゃ…rnどれがいいかな…」
パーツを選び終わって、また作業場所にうつる。
ya君はすでにnaさんにあげるネックレスを完成させて、もう一つのものを作り始めてた。
et「それ、誰にあげるの?ピアス可愛い」
ya「ん~…。内緒?w」
et「え~…なんで、、まぁいっか。 」
「なんで教えてくれないの」と聞こうとしたけれど、しつこい人はya君も好きじゃ無いだろうから、口に出そうとしてやめた。
et「ラストスパートがんばろ!」
ya「おう!」
et「で……」
yaet「「できた~~~!! 」」
et「楽しかったね!」
ya「ね!……わ〜……これ以上にない力作だわw」
et「初めて作ったくせにw」
好きな人と一緒の空間にいると、時間の流れが早くて、いつの間にか時刻は18:00を回っていた。
et「そろそろ帰ろっか……あ、包装してく? 」
ya「あー、俺は良いや。前に百均でラッピングするやつ買ってたんよね!」
そう言ってya君は、桃色の中が見える袋を見せてくる。
et「へ~!買うとき恥ずかしかったでしょw」
ya「いや…うん、w」
et「包装するの手伝おうか?」
ya「!じゃあnaさんのお願いっ」
et「いやnaさんのは自分でやれよ」
普通もう一つの方だろ、とツッコミをいれる。
ya「こっちは……その、とにかく!」
et「はいはい……。」
yaくん不器用だからな…上手くできないのかな。とか考えながら、手際よく包装する。
et(…にしても不器用な割にはしっかりしてるな。このネックレス。)
装飾は鮮やかな桃色のチャームだけでシンプルな作りになっているけれど、naさんはあまり派手なものを好まないから、 これくらいがちょうど良いのかもしれない。
et「…………はいッ、できたよ」
ya「!ありがと!」
手元を見ると、ya君はもう既に出来ているようで、私よりずっと綺麗な包装をしていた。
et「……自分でできるんじゃん( ̄ー ̄)」
ya「いや…!違くて…」
ya「はいっ、これ…」
et「………え?」
ya君は私に先ほど持っていたプレゼントを差し出してくる。
突然のことで理解が追いつかなくて、5秒ほどの沈黙が流れた。
ya「あ…あげる、よ。」
et「…え、、私に?」
ya「だからそうだって!」
ばっと私にプレゼントを押し付けた後、バツの悪そうにそっぽを向いた。
et「……えッ…、」
手渡されたプレゼントを見て、嬉しさと同時に「なんで」という疑問が浮かび上がる。
ya「今日…付き添ってくれたお礼でもあるし…いつも相談乗ってくれるお返し。」
et「…!ありがとう…ッ!」
ya「…んッ!」
再度こちらをみて、少し口角を上げながら返事をしてくれる。
et「あ、これ…私がおすすめしたチャーム、?」
ya「ん…?あ~、そうそう…。」
綺麗な銀の羽のチャームと、橙の輝く粒の飾り付けが綺麗で、思わず見惚れる。
et「ya君…センスあるね…?」
ya「ん…まぁ、それほどでも…/」
et「あ、また照れた~w」
ya「ッはぁ…っ⁉︎」
あぁ、なんか…
余計に諦められなくなっちゃうなぁ…。
今回は少し長めです!
ここまでご愛読ありがとうございました!
コメント
3件
好き...♡
え、好き、 えとさん諦めんな!!ゆあんくんもいつかきっとこっちを見てくれる!!