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(この前の続きです。これから緑緑などの考えている事は(カッコ)にします。)
「緑緑と言っていたな。お前は」
「はい。そうですが。」
「緑緑は宝石という者の姉と聞いたが本当なのか。」
「はい。本当ですけど。」
「そうか。」
「はい。」
また沈黙が続く。緑緑は気まづくなり机から視線を落とし床を見る。(皇弟とも言うからやはり綺麗な床だ。埃なんて指に付かないような感じだな。)緑緑は彩家では下女のように扱われていたので埃一つも無くす事の難しさと面倒さは知っていた。
「床が、、床が綺麗ですね。」緑緑の突然の発言の内容に皇弟は目を丸くする。
「あ、ああそうだ。侍女が毎朝拭いているからな。」
(侍女が、か。1人でやるなんて凄いな。是非とも彩家に来てほしい。)
と感心している緑緑を見て皇弟は笑いだす。
「ふっあははっ、緑緑お前は変人だな。あはは。」
と天人の顔を思い浮かべる美しい顔は少年のように笑った。
(人を突然変人とは。皇弟様は何が面白いのだろう。)緑緑は破顔する皇弟を半目で見る。
「さて、そろそろお時間ですよ。」と先程送ってくれた侍女が言う。
(この侍女は何者なんだ。音もせず入って来たぞ。)
「緑緑様、今日はありがとうございました。また今度お会いしましょう。」
「では、皇弟様今日は少ないお時間ありがとうございました。では失礼します。」と緑緑一行は廊下に出た。
廊下に付いている窓から緑緑は空を見る。空は桃色と橙色の色をしていた。
「、、、長居してしまった。」
「そうですねぇ。緑緑様、やっと屋敷に帰れますねぇ。疲れましたよぉ。」
ユンは手を上に挙げてあくびをする。
(、、、。何もしていなかっただろうに。いや、立つだけでも疲れるな。)
「ユンさん、ここではそのような事はしてはいけませんよ。でもじっと立って居たのは偉いです。」とグアンは幼児を扱うように言った。