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赫side
赫「ふっ…(ドヤ顔)」
上手く2人を隣同士にすることができて満足。
茈「両片思いか~…羨まし」
ついさっきまで一緒になってにやにやしていた茈が俺の隣でぽけっとした顔をして呟く。
赫「え、なになに好きな人いんの?」
茈「ばっ…あ、いやっ…」
茈のこんな顔見た事ねぇ…
赫「顔真っ赤じゃん(笑)」
普通にかわいい。
普段と違うこういう雰囲気の茈レア過ぎていいよな〜…(笑)
茈「…は、?(汗)」
なんてくだらないことを考えていたら茈の表情が一気に曇った。
赫「えなに、?…(恐)」
茈「百が…(焦) 」
なんだ百か、なんて思いながら百の方を見ると、
赫「は?」
俺は茈と同じ反応をしていた。
茈side
どうしよう。
痴漢をかっこよく止める方法なんて分からない。
何もしてない、ただ人の話を伝って聞いた人は簡単に助けにいけよ、なんて言うんだろうけど、そういう人に限って実際に目の当たりにしたら逃げ出すんだろう。
いや、まぁ、俺も何も出来てないけど。
赫「…あの、すみません。」
頭が真っ白になっている中、赫がいつの間にか痴漢野郎のところに行っていた。
男「…はい」
赫「ここら辺に小銭、落としちゃって。探したいので席移動して貰ってもいいですか?」
百「…!!」
赫なりの配慮だろう。百が気まずくないように。
男「…分かりました。…ではッ」
赫が逃げようとした男の腕を掴んだ。
赫「┈┈┈┈┈(耳元 小声)」
男「っ…すみませんでした~っ…!(急)」
なんと言ったのかは分からない。
ただ、その男はいそいそと荷物をまとめ、次のバス停で降りていったので、何かしらの強い言葉をかけたのだろう。
赫「ふぅ…百、平気?」
百「っ…うんっ、ありがとっ…」
黈「…?やっぱり体調悪かったの?」
赫「まあそんな感じ。な、百?」
百「うん…気にしないで~!(笑)」
赫はすごいな。
俺じゃ何も出来なかったのに。
安心したのか、無理な作り笑いから自然な笑顔に戻っていく百の表情が俺の視界に入る。
その後、前を向いてさっきと同じように黈と話し始めた。
赫「…茈のおかげだよ。」
自分の無力さを感じていた俺に赫が言う。
茈「え?」
一瞬、言葉の意味が分からなかった。
赫「俺、気づいてなかったから。流石茈」
茈「でも俺何もっ」
赫「普段から周りのこと見てるってことだろ?…さっきの俺自分のことしか考えてなかったわ、(苦笑)」
…赫って、
茈「…なんか、ありがとう」
赫「ん?おう(微笑)」
ほんと、優しいよな。
黈side
なんかよく分からなかったけどなんとかカフェに着きました~!
百「おしゃれだね~!(目輝)」
瑞「ほんとほんと!早く入ろ!(目輝)」
赫「…(目輝)」
3人とも反応かわいい~!
ここにして正解だった!
翠「3人がはしゃぐのも分かるなぁ…(笑)」
茈「暑いしさっさと入ろうぜ(呆)」
2人は相変わらずの保護者目線だけど。
各々好きなものを頼んでから、話し合いを始めた。
自称旅行隊長の瑞ちゃんを中心に話がぽんぽん進んでいく。
翠くんが今までの事を綺麗にまとめてくれてたからすごくスムーズに進むし、茈くんが瑞ちゃんのカバーをすかさずしてるから話がいちいち止まることも無い。
瑞「おし!んじゃこんな感じで!」
百「細かい予定は俺が組んどくね(笑顔)」
なんとなくの骨組みが決まり、気持ちはもう旅行に行った後みたいな感じ。
百〃はこういう時しっかりまとめたいタイプらしいのでそこら辺はおまかせ。
赫「まだ時間あるし折角なら買い物して帰る?」
茈「いいじゃん、花火とか買おうぜ」
花火…!!
みんなもテンションが上がったのか目をきらきらさせている。
翠「ふふっ、時間足りなくなっちゃう前に行こっか(微笑)」
みんなが荷物をまとめだした。
俺も急いで荷物を片付ける。
全員でレジへ向かった。
暫くして店員さんのありがとうございました、と言う声が聞こえる。
翠くんが出よっかぁ、とふわふわした声で言った。
カフェを出て見えた空には溶けてしまいそうな雲が浮かんでいた。