その永遠に祝福を。
knkz
kn 『』
kz【】
その他「」
-episode1ー
【本物の愛が欲しかった】
夜が更けきり明け方に近くだけの
午前4時。俺はいつもの、カクテルが美味しい
バーで1人ため息を漏らしていた
「どうされましたお客様」
【あぁ,いや、何も】
「そうですか」
暫くの沈黙の後,
「あちらのお客様から、ホーセズネックです」
【?!】
急な呼び掛けにびっくりした。
ゆっくりバーテンダーが指し示したほうこうに目を傾けると,茶髪で肩まで伸びた髪の毛を結わえた
1人の美しい青年が此方に目を合わせ、口の端を
軽く緩ませていた。
『皆愉しそうに呑んでいるけど貴方だけ暗い顔をしていたから』
【別に,そんなこと。あ、お酒ありがとうございます】
『ねぇ君は何に飢えているの?』
カウンターデーブルに肘を付いてその青年は尋ねた
図星だった。て言うか何言ってんだこいつ
初対面の人に普通そんなこと聞くか?
【何でそんなことを俺に聞く】
『君から目を離せないから』
一目惚れというやつだね。とあいつは笑った
【お前、何でも持ってるだろ。俺に無いもの全て
金,それなりの権力,愛….】
愛,そこまでいいかけて俺は自然と感情の粒が
ひとつふたつと零れ落ちた。
酒が入り酔っているからだろうか
そんな俺をみたあいつは俺の分まで会計を即行で
済ませて、腕をつかみバーのそとに俺を引っ張った
『こんなこと聞くんじゃなかったね』
本当にごめんと、
『さっきの言葉を踏まえてもう一度聞く。
君は何に飢えているの?』
あぁ,こいつなら救ってくれるのかな
【愛、】
『そう。』
それだけ言ってそいつは俺の背中に手を回して
抱きついた。
震えた。今まで誰にもバグなどされてきたことがない。手を回し返すことなど出来ない、やり方が
分からない。それをどんな感情ですれば良いのか。
『君が僕を愛してくれるまで僕は君を愛すよ』
『君、名前は?』
【葛葉】
『僕は叶』
『葛葉、君を一目みたときから愛している。』
叶がそこまで言い切った時にはもう限界だった
ただ叶に一方的に抱き締めながらその腕の中で
ひたすらに涙を溢した。
一気に満たされて行く感覚,
それは一度も雨が降ったことがない砂漠に
洪水が起きるようにどっと愛が俺のなかに
流れ込んできた。
『ここでは場所が悪い一端僕の家に移動するよ』
【あぁ,わかった】
また、叶は俺の腕を引いた
その手は暖かかった
その背中はとても美しかったと同時に、沢山の物を背負ってきた者の背中のように感じた。
夜が明けた。
光が差した。
それは何にも遮られずに真っ直ぐ
伸びた。
解説
·ホーセズネックとは爽やかなブランデーの香りとほんのりとした甘味が感じられる、見た目も楽しいカクテルです。
ブランデーとジンジャーエールを使って作られ、レモン1つ分の皮を螺旋剥きして飾るのが特徴です。螺旋剥きされたレモンの皮が馬の首に見えたことから、この名前が付けられたとされています。
ホーセズネックの酒言葉は「運命」
コメント
1件
バッドエンドじゃないことを願います… kzhが泣くの好きなんで最高でした…