『1グループ3番目ルカ&シャルロット』
『2グループ5番目ルイス&ロイ』
最終決戦、優勝した方にドレスとタキシードが送られ、1日その格好で過ごすこととなる。ルカ達は1番、ルイス達は2番、と呼ばれる事になった。
『1回戦目は。』
ガサガサと司会者が箱に手を入れ、1枚の紙を取り出した。シャルロット達が終わったあとに募集したのだろう。
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『…相手の黒子の数です』
シャル「…は?」
ルカ「ん?」
ルイス「は?」
ロイ「え?」
紙の内容に全員が呆然とする。観客も盛り上がっていたのが嘘だったかのように静まり返った。
『ちょっとこれは危ういですね、ここは大半が貴族なのでそんな簡単に肌を晒すなんてこと出来ませんし…』
司会者が戸惑っているとルカが立ち上がり手を挙げて叫ぶ。待ってくれルカ、お前まさか
ルカ「5個!」
シャル「はっ!?」
ロイ「わぁ!!」
ルイス「…」
『…それ大丈夫ですか?』
ルカ「シャルが目覚めなかった時着替えさせただけなので大丈夫です!」
『シャルロット様全然大丈夫じゃなさそうですけど』
シャルロットは立ち上がってルカの肩を掴み思いっきり振った、その顔は赤く恥ずかしいがあまり魔力が少し漏れている。
シャル「ばかぁぁ!!!!」
ルカ「変な意味じゃないって説明したよ?」
シャル「しね、阿呆ーーーー!!!」
『あ、観客の人が数名鼻血多量で倒れました、警備員さん保健室に連れて行ってあげてください。』
ドサドサと倒れていく生徒に警備員がポーションで治癒をしつつ連れていかれた。
『2番さんは分からない。で大丈夫ですか?』
ルイス「はい」
ロイ「はい!」
ルカ「シャルごめんね…」
シャル「知らない」
ルカ「シャル…」
シャルロットの手を握りながら目をうるうるさせローブからクッキーを取り出しむにっ、と唇に当てられしょうがなく口を開けて食べる。
シャル「わかったよ…許す」
ルカ「ありがとう!」
シャルロットに抱きつき頬をスリスリと頬ずりをした。
『では2回戦は。初デート場所と告白の場所です!』
ルイス「私達初デートは今度行こうと約束したばっかなんです」
ロイ「告白は舞踏会でしてくれました。」
『舞踏会で告白、ロマンチックですね、デートはどこに行く予定なんですか?』
ルイス「演奏会に行こうかと」
『初デートが演奏会すごくいいですね、演奏会はロマンチックな空気になりがちですからね』
シャル「俺達の初デートは、仮面舞踏会?」
ルカ「デートって言うならそうだね」
シャル「お前の逃がさない発言に俺は肝を冷やしたけどな」
ルカ「あれを実行しなかっただけ我慢した方だと思うよ」
シャル「ほんとだよ…」
『もしかして4人で舞踏会へ?』
シャル「はいそうです。その後にキングゴブリンの事件があって最後まで楽しめませんでしたけど」
『あの事件ですか…今年も仮面舞踏会があるので是非リベンジしてください』
『1番さんはどう言った告白で付き合いました?』
シャル「俺達は寮、ですね」
ルカ「…あっ!」
突然声を上げたルカに目を向けると何かを思いついたように立ち上がり司会者の元へ駆け出した。そのまま司会者に耳打ちをするとニヤニヤと何か良からぬ事をしそうな顔をしていた。
『なるほど!』
ルカ「やってもいいですかね」
『許可します!スポットライトは真ん中で当てますね。』
何やら耳打ちが終わりルカが許可を貰ったようだ。スポットライト?と思っているとルカがこちらに近づき手を取られた、それも指輪を外されながら。そのまま引かれ壇上の真ん中に立たされた。
スポットライトライトに当てられ、ルカは片膝を着き先程取った指輪を持ちながらシャルロットの手を取り口を開いた。
ルカ「私はシャルロット・ウィル・メルーデルを妻とし、生涯愛し続けることを誓います」
シャル「…えっ?」
指輪をはめながら夫婦になるための誓いを立て始める。
ルカ「貴方も誓いを立ててくださるのなら、この指輪をお受け取りください。」
この世界で夫婦になるために神に誓う言葉。これでシャルロットが指輪を受け取れば誓いは成立し、1歩下がり腕を下ろせば誓いは消滅する。
(ここで誓い立てるのかよ…後でもっといい場所でやり直させてやる
シャルロットがその誓いを消滅させる訳が無い。薬指の前まで持って来られた指輪に指を通し誓いの続きを言い成立させる。
シャル「私はルーカル・ファストを夫とし、生涯を共にし愛し、愛される事を誓います。」
ルカ「ルーカル・ファストが嫁を愛すという誓いを立て、成立した事を神に報告致します。」
ルカの言葉が終わり数秒後に拍手喝采が会場に響き。おめでとう、幸せになれ。等様々な言葉が聴こえた。
シャル「はぁ…突然やるなよ」
ルカ「やるって言ったらシャルは恥ずかしがるだろ」
シャル「いやっ、そうだけど…てかここで誓い立てるのどうなんだ?」
ルカ「いつかちゃんと神殿で誓いを立てるよ。」
シャル「ふっ…楽しみにしてる」
学園祭は無事に終わり、ドレスを着せられることを忘れていたシャルロットは顔を真っ赤にしながらルカにより横抱きされたまま連れ回された。俺はただシャルロットのドレス姿が見れればよかっただけなのに!!
シャル「みるなぁぁぁぁあーーー!!!!」
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2章 5話 12⁄24 END
次回。数ヶ月飛ばしてクリスマスデートさせます。
コメント
3件
今回も終わり方がとっても素敵でした!それにどんどん文章の構成が上手くなっていますね!凄いです( •̤ᴗ•̤ )♡