数ヶ月後のクリスマス・イブ、クリスマス当日の1日前。
シャルロット・ウィル・メルーデルは当たり前ながら、恋人__ルカとのデートに着ていく服を選んでいた。というよりロイに着せ替え人形にされていた。
ロイ「せっかくのクリスマスデートなんだからちゃんとオシャレしなきゃ」
シャル「俺はいいですからロイお兄様も自分の服選んで来てくださいよー!」
ロイも勿論ルイスとクリスマスデートに行く予定がある。クリスマスは城下の街で飾りやら屋台やらダンスや色々ある中央広場があり、カップルや家族で行く人達が多いい。
ロイ「僕は決まってるからいいの」
ロイ「それよりほら、これに着替えて」
シャル「もうぅ…」
ずいっと出された服を受け取り渋々着替えながら思う。
(最初のオドオドしてるロイに戻してくれぇ…
いつの間にかロイはオドオドからかけ離れシャルロットへ積極的になっていた。
シャル「もうっ!あとは自分で決めますから!」
衣装部屋からロイの背中を押し追い出すとロイはブーイングをしながら退室して行った。
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クリスマス当日。
シャル「これで大丈夫かな…」
(俺はセンスがあるとは言い難いんだよな…
ルカとの待ち合わせ場所の店の前の窓の反射で前髪を少し弄りながら待っていた。
シャルロットは靴は低いヒールの着いた茶色のブーツにぴっちりとした黒色のズボン。コートは裏生地がもふもふの白いコートを前まで閉じ赤色のマフラーを巻いている。
ふわ
シャル「うあっ!?」
突然背後からふわふわした物で耳を覆われた。混乱しているとふわりと暖かい風がシャルロットを包み込んだ。
シャル「っ…ルカ?」
ルカ「はーい、おはようシャル」
シャル「突然やめろよ、心臓止まるかと思った」
ルカ「あははっ、ごめんね」
ルカ「またせた?」
シャル「ん、5分待った」
ルカ「5分もいたらシャル冷えちゃうねぇ」
ルカ「先に室内入ろ」
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シャル「クリスマス仕様なんだな」
ルカ「ね、」
ルカ「あ、シャルこっち向いて」
シャル「?」
ぽす、モコモコの白い物で耳を覆われそれを触ると耳当てだと理解ができた。
ルカ「これ付けてても外の音がそのまま聞こえるんだって、クリスマスプレゼント1個目ね」
シャル「あ、ありがとう、ん?1個目?」
ルカ「よし、次行こ」
1個目?という疑問はスルーされた。
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そこから沢山の屋台や店に連れ回され、そこで必ず1個以上はプレゼントを渡し無理やり収納袋にねじ込まれた。
シャル「る、ルカ!」
ルカ「?」
シャル「プレゼントはもういいよ!」
ルカ「え?まだ足りなく無い?」
シャル「いや、これでもう7個目だぞ?」
ルカ「まだまだあげなきゃ」
シャル「嬉しいけどもうこれでいいよ」
ルカ「ええぇ」
それでも店に入り買おうとするルカをどうにか引き止める。ルカの貢ぎ癖はどうにかならないのか
シャル「なんでそんなに買うんだ?」
ルカ「上げたいから、嬉しくない?」
シャル「嬉しいけど…」
ルカ「これはシャルへのでもあるけど今まで生きていた碧へにでもあるの」
シャル「ぁ… 」
ルカ「シャル言ってたじゃん病院に入院してからはプレゼント貰ってないって」
ルカ「お節介かもしれないけど、これは俺からの碧とシャルへのプレゼントだからさ、何も言わないで受け取って。」
シャル「…ありがとなルカ…よし、じゃあ俺はルーカルとルカに買うかな!」
ルカ「俺ルーカルだし買わなくて平気だよ!?」
シャル「前世で死んじゃったルーカルへだから、お前はもうルカだろ?」
シャル「お嫁さんからのプレゼント、有難く貰っとけよ」
ルカ「じゃあプレゼント2人で買いに行こっか。」
ルカ「シャルの口からお嫁さんって言葉が出たことがもう既にプレゼントなんだけど」
シャル「もうあそこで誓ったんだ、今更恥ずかしがらないよ」
ルカ「じゃあ行こっか」
シャル「ああ」
ルカに差し出された右手を左手で握り返す。ルカはニコニコと微笑みながらシャルロットの手を引いて歩き出した。
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2章 6話 エンド 12⁄25
ちょっと短めです
12月まで飛ばしたので次魔道大会ですねネタがあって最高です
碧のセンスが無い設定は自分がセンスないから保険です。
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