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𝐃𝐚𝐲7月9日
今思えば、アイツと付き合わなければ全てが大丈夫だったんだろうか?
……両思いになって浮かれて付き合った彼。勿論、デートにも行った。行った……よ、?仮面の”私”でね…一応自分が傷付かないように隣にいた。愛想笑い…作り物の好み…全部を偽っていたよ。辛かった。
そんな時、学校で怪我をした。その日は偶々憧れだった先輩の引退式だった。手の痛み、頭の痛みに耐えながら帰る支度をしていた。 *パチンッ……パチンッ…!(鞄の音)*
いつものように彼が教室の窓から顔を覗かせた。”あれ?早退?何で?”そう聞かれた。ここまでは良かった…良かったんだよっ、
“指をボールで怪我したから病院行くし帰るの”と伝えた。
そしたら彼……いや、
“今日引退式って分かっとる?”
は?分かっとるに決まっとるやろ?
“分かってるけど、指怪我したし、病院行かんと……”
精一杯柔らかく放った言葉。
“え?本当に帰るの??え?え?え?(笑)”
は?お前に何が分かるんだよ…!
“もう……近づかんといて!!”
この痛み分かる?裏切られた気持ち…分かる?分からねえだろうな……笑好きだったからこそだよ、お前とはもう…
顔が憎たらしい、声も憎たらしい…その日から他人の声が気持ち悪くなった。 友達の声ですら。
ふとした時にアイツが教室の窓からこちらを見ている。友人と共に、声を大きく出して、わざと聞こえるように……だと思う。
私は昼休みは御手洗の隅っこか友人の所に居た。それでも”声”は聞こえてくる。弟の所に行って少し落ち着く位…助けを求められなかった。皆に迷惑かけたくないから。でも、私の同級生で弟の友人がそいつに虐められている事も知り、余計に腹が立った。
極めつけは……友人に自分の過ちを謝らせる?冗談じゃない!!!!私はその日からずっと家族以外の”声”を聞けないでいる。
でも、周りは早く私に”元の自分”に戻って欲しいと願っている。それは私を殺す事と同意義だと言うのに。
未だにソイツが私を好きだと弟の友達伝いに聞いた。その人の声は大丈夫の様だ…親友の声は聞けぬまま。
消えたいとか願望は無い。覚悟がないから。
でも……このやるせない気持ちと日々はどうしたら良い?
コメント
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中人)あー……、……人って理解出来ないことを笑うか怖がるかしか出来ないからなぁ……