ド屑

時は20XX年

僕が大学生のときだった。

no ）…本当にこの調子でいいんでしょうか、

no ）就職先も…そろそろ決めなきゃダメですよね

そんな独り言を話していると、

tt ）jp！

jp ）ん？なに

tt ）次移動やで？早く行くぞ！

jp ）あの先生の授業嫌いだからサボるわ

tt ）だめです~ほら、行くぞ

jp ）えぇ、ttのけち

tt ）けちじゃないやろ笑

no ）確か、2年の…早緑くんと、…

もう1人の名前が思い出せない。

no ）あ、七瀬くんだ。

あそこの2人は大学内で結構有名だ。

特に早緑くん。

理由としては、単純に女の子にモテるから。

no ）……いつか、話してみたい

なぜ僕がこんなにも彼を気にするかと言うと

高校生時代の時、色々あって彼には救われたからだ。

no ）相手は覚えてないでしょうけど…

そんな考え事をしながら教室に向かった。

【tt視点】

tt ）なあjp

jp ）ん、

tt ）眠そうやな、笑

jp ）だって元々受ける気無かったし

tt ）そんなに寝てんのに成績学年1位なのjpだけやで？笑

jp ）別にそんなにすごくない

tt ）すごいことやと思うけどな~

jp ）で、なに言いたいこと。それじゃないでしょ

tt ）いや、お前蒼葉先輩って覚えとるか？

jp ）…しらね、誰だそれ

tt ）お前が覚えとるわけないとは思っとったけど…

jp ）その人がどうかしたの？

tt ）いや、最近なんかめっちゃ見られとるきぃしてな

jp ）ttが？

tt ）いやjp

jp ）おれ？

tt ）お前なんかしたか？

jp ）いや、してないと思うけど…

tt ）ふ~ん、ならお前のことが好きなんかもな

jp ）はぁ？んなわけないだろ

tt ）俺はあり得ると思うけどな、だってお前モテるし

jp ）…イケメン以外興味無い

tt ）俺と関わってくれてるのはなんでや？

jp ）ttは、イケメンだし、優しいから、…

tt ）ふ、可愛ええとこあるやん

jp ）うるさい

sn ）おいそこの2人、うるさいぞ

結構な声の大きさで話してたからか先生に怒られてしまう。

jp ）すいませ~ん

tt ）すいやせ~ん

sn ）七瀬、お前成績下げるぞ

tt ）なんで俺だけ！？！

jp ）笑笑

────────────

jp ）疲れた、早く家に…

jp ）ん、？あの人、見覚えが…

jp ）あの~すみません、俺早緑jpって言うんすけど、

jp ）高校時代一緒でしたよね？

no ）え、早緑くん、？

jp ）あ、知ってますか？

no ）え、っと、うん

no ）君、結構有名だったし、忘れてる人少ないと思うけど…

jp ）声かけといて失礼なんですけど、名前ど忘れしちゃって…

no ）あ、蒼葉noです

jp ）蒼葉先輩か、（この人がttの言ってた…

jp ）この後空いてますか？

no ）う、うん特に予定は無いけど

jp ）良かったら飲みに行きません？

no ）え、僕と？

jp ）？はい

no ）2人で？

jp ）あ、嫌でしたらいいですけど他に誰か呼んでも…

no ）いやいやそういう訳では…

jp ）良かった、

no ）所で、どこに…

jp ）俺おすすめの場所あるんでそこ行きましょ

no ）分かりました…

ただ顔を見てどこかで見たことある顔だと思ったから声をかけたらまさかこの人が蒼葉先輩だったとは…

普通は初対面で飲みに誘うような俺じゃない。

だがこの人はイケメンだったから誘ってみた。

jp ）ここなんですけど、先輩ってお酒とか飲みます？

no ）飲みますよ

来る途中で会話をしていたから大分相手の会話のぎこちなさが減った。

いい事だ。

jp ）んじゃあマスター俺いつもので

no ）僕は、えっと…

jp ）これとかおすすめですよ

no ）じゃあそれで…

jp ）マスター、カシスソーダも追加で

ms ）はい

no ）jpさんはよくここに、？

jp ）いつもって訳じゃないですけどまあたまに

no ）慣れてますね…

jp ）そんな事ないですよ笑

no ）彼女とかは？いるんですか？

jp ）あぁ、俺彼女はつくりたくないタイプで

jp ）俺のこと知ってたってことは知ってるでしょう？

jp ）俺が遊び人だって

no ）…はい、耳にしたことは

jp ）だからつくりたくないんですよね~

no ）敬語やめてもいいですよ

jp ）ほんとですか

no ）僕は癖なので…

jp ）じゃあno兄って呼んでもいい？

no ）え、なんで、？

jp ）なんか先輩付けだと堅苦しいかなって

no ）全然構いませんよ

ms ）お待たせしました。カンパリソーダとカシスソーダでございます

jp ）ありがとう

no ）ありがとうございます、

jp ）どう？美味しい？

no ）、！美味しいです

jp ）良かった~

jp ）マスターもう一杯

no ）じゃあ僕も…

そんなこんなで時間は０時を過ぎていた。

no ）ごめんなさい奢ってもらって……

jp ）いやいや、急に誘った俺が悪いし

jp ）家は遠い？

no ）少しだけ、

jp ）じゃあタクシー使った方がいいかも

jp ）もう夜遅いし…

jp ）タクシー代出すよ

no ）jpさん…、

jp ）ん？どうしたの…

その瞬間、俺の唇にno兄の唇が触れるのがわかった。

──────ド屑