『茜ーー!!置いてくよー!!!』
待ってよっ、、
僕は『霊烏路 茜(れいうじ あかね)』
大学一年生の男子。
そして、、
『ちょっと〜!!まだ〜!?』
僕を呼んでいるのは『鈴鳴 夏(すずなり なつ)』
僕と同じ大学一年生で、幼馴染。
とっても明るい女子。
『茜ー!置いてくよー!』
ちょっと待ってよー、、!
運動が得意で、足が速い。 対する僕は、運動が苦手。いつも体育会のリレーではほとんどが最下位。
、、学校に着いた。 『響大学』。
ここはエリートが集うとこだ。 僕は運動が苦手な代わりに地頭がいい。
『うえええ、、、また来ちゃった、、』
でも、逆に夏は勉強が大の苦手。 テストではいつも赤点。
三学期だし、準位あげなきゃじゃんか
『でも、、、』
相変わらず。だけどそれが彼女の個性だろうなぁ。
「夏ーー!一緒に学食食べない?」
『いいよーーー!』
夏は、友達が居る。 とても明るいから。
僕は夏しか友達は居ない。暗いから。
『あっ!茜も食べよ!!』「茜くんも一緒に食べようよー!」
、、でもいつも夏が誘ってくれる。それで寂しい昼飯を食べなくて済むんだ。
相変わらず騒がしい学食。それにまじる夏達と僕。
今日は何を食べようか。
「うちカレー食べる!夏と茜くんは?」
『あたしもカレー食べるわ!』
僕もカレー食べようかな。
「全員カレーじゃん笑まぁいっか!カレーの学食券買って早く食べよ!」
『うん!』
、、確かに全員カレーだ。
カレーを取りに行った。カレーの美味しそうな匂いが食卓を囲む。
「じゃ!食べよ!せーの」
『『いただきまーす!!』』
熱々のカレーとご飯を口に運ぶ。
ピリッとした中辛のカレーのルー。それを和らげるように白いご飯が包む。
夏は甘口、夏の友達は辛口。僕は中辛。
それぞれバラバラだけど、なんでか揃っていた。
午後の退屈な授業が始まる。 夏は頭を抱えて『授業したくないーーー』と言っている。
いや頑張りなよ、、
『嫌だよーーー!!!』 ほんと相変わらずだね。 でもなんでだろう、夏が可愛いっていちいち感じるんだろう。
6月の日差しが僕に降り注ぐように光っている。普通に眩しい。
とてもいい天気で、夏は寝そうになっている
起きろー。そう声掛ける
『ふえっ!?!?あたし寝てた!?!』
寝てたよ。
『ええええーーーー、、、でもそのまま寝たかった、、』
成績に影響されるよ。
『うっ、、さすがに成績は減らされたくないなーーー』
だったら寝ないでよ 『やだ!!』
わがままだなぁ、、妹を見ているみたいだ。
授業は全て終わった。あとは帰るのみ。
暖色のような光が僕たちを迎え入れる
『あっかねーー!!早く早くー!!』
ほんと待ってよー!!!
でも、なんでなんだ、、優しく微笑んでたような気がした。
コメント
2件
めちゃくちゃ尊い…ふへへ… 続き楽しみ〜!!!!