名前無しのモブ主人公
モブ×日本
名前はおまいらが名付けてください
いくぞ
んー、と、そうだな。
何から説明をしよう。
とりあえず俺は日本さんが好きだ。
いつも辛いことがあったらすかさず日本さん家へと駆け込んで甘い声で慰めてもらっていた。
小学生の時からずっと。
俺はきっと、日本さんに恋をしている
でも叶わないで枯れてしまう。
思いを伝えようなんて何度思ったことか、伝えたところで気まずい空気なるだけだろう。
二人の間に入る少しのひび割れができるくらいなら、いっそのころ俺の事を全面に嫌いになって欲しいくらい。
いやまて、俺に依存…
───────ん?ああ、そうか
依存されればいいのか。
好きでいることが辛いのなら好きになられたら、溺愛されればいいじゃないか。
ずーっと閉じ込めて監禁してあげよう。
国は死なないし、一生日本さんの
膜を破ったりボロボロに崩したりしたって、何ともないじゃないか!
どうして今まで考えられなかったのだろう。
だんだんと息が上がる。心拍数が上がり、必然的に酸素を取り込む回数が多くなる。
まるで、耳に心臓があるかのよう。
アブナイかんじがする…
……にほんさん、どうやっておれに怒るかな。静かに泣いて…かな、それとも見たこともないような表情で俺を怒鳴ってくれるかな。
まあ、そんなことはどうでもいい。
日本さんとの今までの関係がこれで終わるのは分かっている。
俺はすぐ実行した。
ピンポーン
と、日本さん家のインターホンを押すと快く日本さんが出迎えてくれた。
いつものように優しい笑顔で
菓子やお茶を出してくれる日本さん。
(この顔を見れるのも最後、か)
なんて思いながら出されたものを頬張る
「■■さんは、今日はどうしてこちらに?また悩み事でも?」
「…日本さんに会いたくて。」
「おやまあ、嬉しい」
「日本さんは寂しくないんすか」
「……え?」
「だって、日本さんは2700年近く生きてるだろ?一番最初に出会った人とか、思い出したりして…」
「いえ、そんな、…もうとっくに忘れていますよ。ただ、寂しい時期もありました。もう歳ですからね。今になると何も感じなくなって……………」
「へぇ、薄情だ」
「…」
「……そう……ですね」
「なーんて冗談だって。中国さんとか韓国さんとかとはずっと一緒だろ。それでもまだ寂しい?」
「…寂しいというか、たまに、怖くなるんですよ。自分が何者なのかと忘れてしまったり、自分はなんのために生まれたのだとか、自分はひょっとして化け物なのでは、とか…国なのに。ええ、おかしいです。」
「……………でもちゃんと、日本さんにも恐怖心があった。」
この日
「え?」
はじめて
「日本さん、人の前で弱音吐かないから、そういうの感じない人だと思ってたけど。違うんだね。…国だからとか色々とプレッシャーがあるんだろうけど、たまには国民に頼るのもいいんじゃない?」
「…!」
日本さんが俺に、
俺だけに!!!!!!
弱音を吐いた日だ。
「…ぁ、あ……」
ぽろぽろ、と、日本さんの目から大量の大粒の涙が落ちてくる
「ごめ、なさ…わたし、っ、情けない”…!!!!」
「そんな事ないですよ。日本さんもちゃんと、人間と一緒でしょ」
「■■さっ…ぁ”!!わたしずっと”!!ずっっう”と怖かっ”た”ぁああ”ぁ”!!!」
「…………」
なんてキチガイなのだろう。
この状況で笑えてくる。
全て計画通りに上手くいっている。
はあ、おれはてんさいか、!
日本さんの弱み握るの、楽しい
これでずっと俺から逃げられないね、日本さん
これを世界にばら蒔いたらあなたは絶望するでしょう。
嫌だったら
はやく
早く俺に
おちてね、。
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