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ここが、苦殺島か。『着きました。下に気をつけて降りてください。』
船を降りる。
『さて、行こうか。』
レインも、船を降りてきた。
島の中心部に向けて歩く。
『警戒!』
リンネの声と共に、前から人影か数人見えた。
『さて、倒していきましょう。』
レインが、刀を構えた。
僕も、ナイフを構える。
そして、走る。
『っ!』
速く振りやすく、動きやすい。
すごく戦いやすい。
防ぐのも、かなり楽だ。
次々と、敵を倒していく。
!
レインはもっと早く、敵を倒していた。
速い!
離れているのに、目で追うのかやっとだ。
『銅様!』
!
物陰に隠れていたのか!
襲ってこようとしてきたその敵を、リンネが倒した。
『助かった。』
『銅様は、あちらをお願いします。』
次々と、敵が向かってくる。
『はあっ!』
ナイフを振り、敵を倒す。
でも、強い。
かなり傷があっても立ち上がり、攻撃してくる。
『やあっ!』
敵を、斬る!
だけど、
『嘘だろ…』
深い傷があるのに、まだ立ち上がった。
『遠慮はいらないよ。本気を見せてやればいいさ。』
レインが、怪しく笑った。
…殺せと言うことか。
きっとそうしなければ、永遠に終わらない気がする。
迷った。
でも、
そうするしかない。
仕方ない…
『楽にしてやる。』
もう、近くに敵はいない。
『さて、先へ急ごう。』
僕たちは走る。
そして、
木に囲まれている、大きな建物を見つけた。
『ここが…』
『実験施設です。気をつけてください。』
実験施設の中に入る。
中は薄暗い。
どこに何があるかわからない。
と、
!
リンネが、手を引っ張ってきた。
すぐ横を、何かが飛んできた。
ゆっくり、横を見ると…
『ぁ…』
さっき、僕がいたところの奥の壁に、
斧が刺さっていた。
死ぬかと思った。
『へぇ〜こんなこともしてくるんだ、面白いなぁ。』
『・・・』
それだけ、誰かに入られたくないんだろう。
歩く。
と、
前後から、足音が聞こえる。
そして、
武器を持った人々が現れる。
皆、様子がおかしい。
!
速い!
ナイフを構え、振る。
1人の、腕を斬った。
『アァ、イタァイ!クルシィ!』
え?
痛がっていた。
なんだ、この人たち。
頭を抱えて、苦しそうにしている人もいる。
何か、違う…
『殺さなきゃ、殺されるだけだよ。わかるね?』
レインが言った。
『くっ…』
この人たちは、悪い人ではないんだ。
この人たちは実験体にされてしまったんだ。
さっきの人たちも、
薬か何かのせいで、こうなったのだろう。
本当は、痛くて苦しいのかもしれない。
中には、僕より小さな子もいた。
この人たちを、傷つけたく…
でも、襲いかかってくる。
『ううっ…』
『あの人たちはもう、元には戻れません。』
リンネが、隣に並んだ。
もう、手遅れなんだ…
救えないんだ…
『くっそがあぁぁぁあ!』
ナイフを振った。
ナイフが次々と、人を刺していく。
違う、
僕が、刺してるんだ。
『ごめんね…』
子供も、倒れた。
『先に進もう。あの子に、何かをされる前にね。』
先を急ぐ。
しかし、
、敵が現れた。
っ!
さっきの人たちより、強い。
『はっ!』
ナイフを振る。
今は、そうするしかできない。
レインとリンネは、次々と倒していく。
そして、
敵はもう、起き上がることはない。
僕も、やるしかない。
倒していく。
いや、
コロしていく。
『・・・』
『やあ、諸君。何をしにここへ来たのかな?』
と、
モニターが光り、人の姿が映し出された。
見つかったのか…
『君が連れて行った人の中に、大事な人がいるんだ。だから、返してもらいに来たんだよ。』
レインは、モニターに向けて言った。
レインは、冷静だった。
『そうかそうか、大事な人ねぇ。もしかして、この子かい?』
そのモニターに、
『あ…ぁ……』
茜さんが映った。
ぐったりとしている。
『茜に、何をしたの。』
僕は、モニターに映る男を睨む。
男が、笑った。
『コイツはなぁ、俺の大事な実験体なんだ。残念だけど、返せないな。あと、君たちもねぇ‼︎』
『アァ、ァァァァァァァァァァァァァァア‼︎』
まだまだ、人が出てくる。
『……ちっ!』
倒していく。
敵が、襲いかかってくる。
倒していく。
敵が、また出てくる。
倒していく。
それを、何度も繰り返した。
地面に、人がたくさん倒れている。
『流石は人狼。俺の作品たちを見事に倒したなぁ。でも、まだ序盤だってことを忘れるなよ。』
男が笑った。
作品。
さっきの人を、ものとしてしか見てないんだ。
こんなのが続いたら、
精神が、おかしくなりそうだ。
『俺たちを、見つけられるかなぁ?楽しみにしているよ。』
『っ‼︎』
腹が立つ。
許せなかった。
とにかく、歩いた。
中は広くて、行ける場所が多かった。
所々で仕掛けがあり、
ドアを開けると、弾丸が飛んできたり、
落とし穴などもあった。
そして、
人が襲ってくる。
この人たちは、誘拐されたんだろう。
怖かったことだろう。
苦しかったのだろう。
『・・・』
僕たちは、楽にすることしかできない。
たとえ、腕が切れようとも襲ってきた。
涙を流し、痛いと叫びながら。
それでも、立ち上がった。
『まるでゾンビみたいだろう?面白いだろう?』
モニター越しに、男の笑っている声が聞こえた。
『黙れ‼︎』
モニターを破壊する。
何度も行っては戻ってを繰り返しながらも、先へ進んでいく。
牢獄のようなものが、たくさんあった、
そして、
ここか…
一つの、扉の前に立つ。