登場人物たちの名前を書いていません。
推しカプの名前を当てはめて読んでも👍️
「ん、?」
帰ろうとして開けた下駄箱。
そこには一通の手紙。
「が◯くんに申し訳ないや。()」
そう呟きながら手紙を鞄に突っ込む。
「家に帰ってから見ようかな。」
「ただいま。」
静かな家に向かって話しかける。
「宿題めんど。」
手紙のことなんかとっくに忘れて机に向かう。
「疲れたぁ〜…」
宿題が終わった僕は暗いリビングへ歩く。
「あ、手紙、!?」
やっと気づきましたね主人公。((
「あったあった、」
手紙を開くとそこには_
貴方へ。
僕のことを覚えてなくても
読んでくれると 嬉しいな。
僕は、昔貴方に恋していたんだ。
ずっと一緒に居たいぐらい好きだった。
でもそれが叶うことはなくて。
親の関係で引っ越すことになっちゃった。
しかも僕もうこの世にいられないみたい。
だから貴方の心に響かなくても
これだけは伝えたくて。
ずっと昔から、大好きだよ。
その文字の下には、何かが染みた跡があった。
「これ誰なんだろう?」
「小さい頃…ん?」
その時僕が思い出したのは幼馴染だった。
_____________________
?『ねぇねぇ__くん!!』
「なあに!!」
?『僕ね、おひっこし?するんだって』
「そうなの?」
?『うん』
「そのおひっこし?してもまた遊ぼうね!!」
?『…うん、!!』
______________________
「っ!」
気づけば僕の頬は湿っていた。
幼馴染は僕の____。
きっとこの手紙は幼馴染のものなのだろう。
「…ん?」
少し違和感がする。
『この世にいられないみたい』
幼馴染に何かあったのだろうか。
動きたくても幼馴染の場所が分からず動けない。
「なんでっ、なんでっ…」
「場所はっ…?」
僕は名前さえも思い出せない。
「ねぇ、?教えてよっ…」
貴方の名前は?場所は?何があったの?
そんな疑問が次々に浮かび上がる。
その時スマホがうるさく鳴いた。
あの”幼馴染”からのメールだ。
手紙見た?
僕の場所は_______”病院”
◯◯◯号室だよ。
すぐ近くの病院だ。
僕は心が追いつかないうちに家を出ていた。
音のしない住宅街を駆け抜けていく。
「陸上部の見せ所じゃいっ…! 」
病院に着くとすぐに僕は受付に駆け込む。
「あの、◯◯◯号室の__さんって
面会?できたりしますか!?」
受付『はい、できますよ。』
「ありがとうございます!!」
病院の中をできるだけ早歩きで進む。
ガララ
『(。-ω-)zzz… 』
「はぁ…はぁ…」
『(。゚ω゚) パチ』
「おはよう、?」
『ぅぇ、来てくれたの…?』
「心配だった。」
『…… 』
幼馴染の目には塩っぽい水が溜まっていた。
『嬉しいっ…嬉しいよ…』
「何があったの?__。」
『僕ね~もう生きられないんだって。』
『酷い病気らしい。』
「死にたくないって思わないの?」
『思うよ。でも__君が来てくれたから
もうだいじょうぶ。』
「そうなんだ、…」
「っ僕のこと好きだったんだっけ、?」
『っ、』
『大好きだよ。今でも。』
「…」
『ごめん。もうお迎え来ちゃったみたい。』
『最期に一緒にいられたのが__君で良かった』
「ぁ、」
ピーピーピーピーピーピーピー
僕の”初恋相手”。この気持ちは今も変わらない。
でももう会えない寂しさで声が出ない。
「僕もねっ、__のことっ好きだよっ。」
[!!ありがと、ニコッ]
あの時と変わらない温かい声で僕の心に
そう言って くれた気がした。
君がくれたラブレター。
愛のこもったラブレターでもあり、
“哀”の感情が込められた手紙でも
あったのかもね。
哀
初恋相手からの愛のこもったラブレター。
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