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rchnk
※ アンチコメ( 捏造 ) 出てきます 。
※ nkくん 病み気味 。 自傷行為 有
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nk side
かち 、 かち 、 と 時計の針が動く音 。
規則正しい音を聞きながら 俺は眠れず 、 ただただぼーっと していた 。
すると 、 頭の中には 今日出した 長尺動画に付いたコメント 。
“ 何が面白いの? ”
“ 時間の無駄だったわ ”
“ 下品、見てられない ”
… まあ 、 所謂 アンチコメ 。
俺ら活動者にはアンチコメは 付き物だ 。
… でも 、 辛い 、 悲しい 。
俺だけに攻撃するなら まだしも 、 女研メンバーにも 言ってくる 。
俺はそっちの方が 許せなかった 。
… 1回1回 相手なんか していたら 、 気にしていたら キリがない事なんて 俺が1番よく分かってるのに 。
“ りぃちょって奴、なんで女研にいんの? ”
このコメントが頭から離れない 。
りぃちょは 必要不可欠な存在 だろうが 。
それが分かんねえなんて 生きてる価値ある ?
ああ 、 どれもこれも 、 俺が関わってしまったから ?
もし 、 このコメントが りぃちょの目に停まって 、 気を病んでしまったら ?
… そうなったら 全て 、 何もかもが 俺のせいだ 。
嗚呼 、 俺が 、 俺が 、 りぃちょの人生を潰してしまう 。
駄目だ 、 こんな俺に生きてる価値なんて … 。
限界だ 。 どうすれば このぐるぐると渦巻いた 闇は どこかへ 消えていくの ?
対処法 、 あるの ?
スマホを手に取り 、 検索画面を開く 。
[ 気が楽になる方法 ]
… 切る ?
ああ 、 そんな解決策があったのか 。
やってしまおう 、 どうせ ほとんど 半袖なんか着ないんだから バレることなんて無いだろう 。
そう考えると 、 俺はすぐさま ごそごそと 引き出しの中から カッターを探し出す 。
… あった 。 これで 俺は楽になれる 、 ?
… 試してみれば 、 良いんだろ 。 ?
すー 、 と 腕の上で刃を滑らせる 。
すると 切れたところから 俺の血液が流れ出てくる 。
それが何とも言えない感覚で 。
なぜだか 分からないけれど 、 止められなかった 。
その日は 何回か 腕を切って切って 切りまくって 。
ようやく安心し 、 眠りに着けた 。
時刻は朝5時 。
寝る直前 、 時計 、 そして 包帯を巻かれた 腕 を見ながら 。
「 … はは 、 笑 」
「 俺 、 何やってんだろ 、 笑 」
乾いた笑いが 零れる 。
自分の不甲斐なさを自覚し 、 少し嫌な気分になったが 。
まあ 、 さっきので 落ち着けたなら 。
… また やればいっか 。
そんな軽い考えで そんなに深くは無い 眠りへと落ちていった 。
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rch side
にきにきが 昨日出した動画 。
その動画は なんだかいつもより少し アンチコメントが多い気がした 。
俺についても書かれていたし 、 にきにきについても 書かれていた 。
俺はそんなに 気にしない派だし 、
書かれてても どうせ 俺の人生になんか 関係無いんだから 。
… でも 、 にきにきは どう ?
にきにき自身も そんなに 気にしない派 なんじゃないかとは 思うけれど 、
人一倍 俺らの事を大事にしてくれてる 。
そんな 俺ら宛てのアンチコメントなんか 見たら 気負っちゃうんじゃないか 。
“ 自分に向けては 良くても 、 俺らに向けては許せない 。 ”
なんて思ってそうだ 。 にきにきの事だから 。
大丈夫かなあ 、
なんとなく 嫌な予感がした俺は にきにきに 一通 連絡を入れて 、 にきにきの家に向かう事にした 。
徒歩10分の距離 。 歩きながら にきにきからの 返信を待ったけど 。
帰ってこない 、 既読もついてない 。
珍しい 、 ? そんな感じがする 。
… 寝てる ? 有り得る 。
まあ 、 何も無いなら 何も無いで 別にいいんだけどね 。
その時は 軽く 談笑でもして 帰ろうかな 。 その時の言い訳ぽいのも 考えて置こう 。
そうこうしていると もうにきにきの家の前 。
1度 インターホンを押してみた 。
… 出ない 。
念の為 、 ドアノブを 回してみる 。
… え 、 空いてる ?
え 、 そんな 不用心な事あんの ?
一応東京だよ ? 危なくないか … ??
そう思いながら にきにきの家の中に 1歩足を踏み入れる 。
「 にきにき ー ?? 」
「 勝手に入ってごめんね ー !! 」
「 居る ー ?? 」
そう声を掛けると 、 がさ 、 と 何かと袋が擦れるような音がした 。
『 … え 、 りちょ 、 ? 』
“ … え 、 なんで ? おはよ 、 ”
と 、 困惑しながらも ちゃんと 挨拶はしてくれる にきにき 。
… おはよ と言っても もう 昼過ぎだが 。
「 ん 〜 、 なんとなく 、 暇だったから 笑 」
『 おいおい 、 人んちを たまり場みたいな扱い すンじゃねえよ 、 ? 笑 』
そう言って にきにきは 笑っているけれど 。
なんだか 変 。
いつもみたいな 心からの笑顔じゃない 。
“ 寝起きだから ? ”
そんな風にも考えてみた 。
けれど それにしては 目は冴えている 。
… もしかして 、 寝れなくて ぼーっと してるとか ?
… よく見ると 目の下には隈があった 。
「 ねえ 、 にきにき ? 」
『 ン 、 ? 笑 』
笑いながら返してくれるけど 。
やっぱり 心配だよ 、 好きな人が こんな 見るからに ぼろぼろになってて 。
「 … 寝れてる ? 」
『 … え ? 』
俺がそう聞くと にきにきは 少し驚いたような顔をし 、 その後には 少しだけだけど 、 泣きそうな顔になっている気がして 。
気付けば 抱き締めてしまっていた 。
『 … り 、 ちょ 、 ? 』
「 … 」
しまった 。 頭より先に手足が動いてしまっまたせいで 言葉が何一つ 見つからない 。
けれど 、 これだけは 伝えたい 。
「 … にきにき ? 」
「 … 俺は 、 いつまでも にきにきの 味方だよ 。 」
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nk side
『 … 俺は 、 いつまでも にきにきの 味方だよ 。 』
何でか 分からないけど 。
気付けば りぃちょが 家に来ていて 。
気付けば りぃちょが隣に居て 。
気付けば りぃちょが 俺を抱き締めていて 。
何でか 分からないけど 。
気付けば 俺の目からは 涙が溢れていた 。
「 … う ッ 、 うぅ … 、 」
『 … 大丈夫 、 にきにきは 偉いよ 。 』
そう言いながら よしよし と 頭を撫でられる 。
… 俺より年下の癖に 。
そう思いながらも 安心感があって 。
ずっと りぃちょの腕の中で ぐずぐずと 、 小さい子供のように 、 声を上げて泣いていた 。
しばらく経って 、
『 … 落ち着いた ? 』
「 … うん 、 」
「 … あ 、 ありがと 、 」
少し言葉を詰まらせながら お礼を言う 。
すると 少し笑いながら 、
『 … ふふ 、 笑 』
『 … 俺 、 にきにきよりも 年下だけどさ 。 』
『 俺だって 男なんだから 。 』
『 … 頼ってよね ? 笑 』
『 … 好きな人くらい 、 護らせてよ 。 』
「 … え ? 」
今 、 なんつった ??
好きな人 ??
『 … ねえ 、 俺は にきにきが 好きだよ 。 』
『 … ずっと 、 ね ? 笑 』
「 … ちょ 、 ちょ 、 あ 、 え ?? 」
そう言いながら ぎゅ 、 と 抱き締めてくる 。
好意を伝えられてからの抱擁は なんだか むずむずする 。
『 … ね 、 にきにきは 、 ? 』
「 … わ 、 分かんない 、 」
『 … 俺にさ 、 もし 恋人が出来たら ? 』
『 で 、 その恋人のこと めっちゃ 自慢してくんの 。 』
… それは嫌だ 。
… でも 、 なんで ?
なんで 嫌なんだろう 。
これって 、 俺 りぃちょの事 ずっと 好きだったのかな ?
りぃちょが 俺のボケで 笑ってくれると 嬉しくて 。
2人でエペするのも楽しくて 。
ぼびーやきゃめさん 、 じゅはちと 距離が近くて 少し 落ち込んじゃったり 。
… あ 、 分かった 。
「 … それは 、 やだ 。 」
「 … すき 、 かも 。 」
『 … かも ? 』
仔犬のような目で見つめられて 。
そんな顔をするのは 狡いじゃないか 。
「 … あぁ 、 もう 、 ! 」
「 好きだよ … 、 」
ああ 、 言ってしまった 。
もうきっと 元には戻れない関係 なんだろう 。
りぃちょは満足そうに 俺の顔を見つめると 、
ずい 、 と 俺に近付き 。
すると 俺の視界は 何故か 急に 天井だけ 。
訳が分からず困惑していると 視界の下の方かりぃちょの顔 。
『 押し倒されたの 、 気付いてる ? 笑 』
… は???
「 … はやい 、 はやいはやいはやい !! 」
“ おまえは 阿呆か ッ 、 !! ”
そう言いながら 起き上がり 、 りぃちょも 一緒に 座り込む体制へ持ち込む 。
『 … ごめん 、 嬉しくて 、 笑 』
そんな顔で言われてしまうと 、 何も言えなくなってしまう 。
ああ 、 もうとっくに 惚れてたんだ 。
気づいてなかっただけで 、 本当はきっとずっと前から 。
相手の嬉しそうな顔を見てると 、
“ ま 、 なんでもいっか 。 ”
なんて思考に陥ってしまう 。
… 少々 危ない気もするが 。
昨日の夜 、 腕を切ってしまったことを後悔するくらい 幸せだった 。
… もう 、 これから あんな事はしないよ 。
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