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詳細あらすじへ。
まだ出てきはしませんが女体化要素を含みます。地雷の方はご注意を。
「な……なぁ竜崎。顔が怖いぞ?」
見るからに高そうな純白ベットの上。竜崎は普段から顔は怖いのだが、手錠を付けられてからずっと一緒にいる僕にとって今の竜崎は目の奥に熱を孕んでるように見えた。
「……おい?」
ショッキングピンクと言われる色の液体を持った竜崎はベットの上で僕を押し倒し無理やり飲ませようとして来た。
「……待て。」
「なんですか月くん。そんな抵抗して……無駄な抵抗はよしてください。」
「いや僕の意見はどうした!見るからに飲んではいけない。媚薬だとかそういう類いだろ?そもそもなんで竜崎がそんな物を取り寄せたのかもよく分からないけど、それは置いておく。だけどひとつ言うぞ。僕は飲まない!」
「やっぱり月くんはよく喋りますね。……やはりキラ……まぁ、今はそんなことはどうでもいいんですけど。実は飲みたかったりしません?」
「してない!!!」
「頑固ですね。」
ぐ、ぐ、と透明な瓶に入った液体を飲ませようとしてくる竜崎に対して、全力で拒否をしていると言うのに竜崎はそれを意にも返さず飲ませようとしてくる。どころか自らが飲みたいと思っているのでは無いかという世迷いごとを言ってくる始末。最悪だ。
「……というか、その薬はなんだ。」
「性転換の薬らしいです。男性ならば女性になる。逆も然り……」
「なんだその薬、まったく巫山戯るのもいい加減に…」
「隙あり。」
「はっ!?おいっ!ぅぐ……」
油断していた所を竜崎は目ざとく見ていたのか、その隙に頭を捕まれ抵抗する暇もなく容器に入った液体を飲まされ、口を塞がれてしまえばもうどうすることも出来ず、出来たのはごくりと喉を鳴らすのみだった 。
「っは…?」
頭がシャットダウンしたかのようにまともに動かない。訳が分からない。僕は今何をしていたのか。どういう状況なのか。そんな事すらも分からないまま意識は沈んだ。
「凄いですね、この薬。」
からからと薬の入っていた瓶を摘むように持ち上げる。少し見つめたあとゴミ箱に投げ捨て、先程までの行動を鑑みると、少々乱暴過ぎたかもしれない。が、夜神月。彼にはそれぐらいしなければ飲んでくれないだろう。ただの興味でもあるし、マンネリ解消でもある。彼 は男尊女卑思考のある人物だ。そんな人物が自分が女になった時どうするのかという事も気になる。モルモットにしたかった訳では無いが、そのぐらいの人体実験は許して欲しい。少なくとも、この薬は複数の使用の結果が出ており、戻った後も、戻る前も副作用は確実に無いと言える。
眠る夜神月の顔をふと見つめながら、起きた時どうするかを考える。24時間。その短い時間の中で、彼を……夜神月を弄ぶ方法を。