雨の日、俺はないこと横断歩道を渡りながら話していた。
「っ!?まろ“ッ!危な”いっ!!」
ほんの数秒の事だった。
突如、ないこのが大声で叫び俺の背中を押した。
俺はバランスを崩し、手から傘を落とす。
後ろからキキッー!!と大きなブレーキ音と共にグシャという嫌な音が聴こえる。
「痛っ、。ないこ急に何するんや!?っていうか、今の音、っ?」
俺は擦りむいた膝を摩り、後ろに居るはずのないこの方を振り向いた。
「、ないこ?」
俺の後ろには大きなトラックの下敷きになっているないこの姿があった。
周りに色んな人の悲鳴が響き渡る。
「は?え、嘘やろ、!?」
俺はないこの傍に駆け寄り、手を握る。
俺が握るその手は、先程まで一緒に話していたとは思えない程冷たい。
体は損傷し、あちらこちらから骨が飛び出ていて目も背けたくなる程歪んでいる。
周りに広がる血の水溜りはないこがさしていた桜色の傘にシミを作る。
「何で、?さっきまでッ、一緒に話とったやん、」
ないこの笑顔を思い出し、涙が溢れる。
上手く言葉が出なくて喉に何かが詰まった様な感覚がする。
何でないこが死ぬん?何で?
俺を庇ったから?俺のせい?
俺が頭の中でぐるぐると考えを巡らせる間、サイレンの音と野次馬が集まってくるのが分かる。
、、俺ないこにまだ伝えられてない事沢山あるにッ、。
いつもグループを支えてくれてありがとう。
俺の相棒でいてくれてありがとう。
いれいすに俺を誘ってくれてありがとう。
そんな事さえ、もう伝える事が出来ないのだ。
1番伝えたかった俺のないこへの恋心、それも伝える事が出来なかった。
「、ないこッ、ごめんごめんっ!!俺のせいでッ、、」
俺は大粒の涙を流し、もう息をしていないないこの手を握りしめた。
俺が愛していた君は
雨の日に消えた。
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コメント
1件
…ないた やばいね普通に才能あり🫵🏻😽 雨の日に亡くなるっていうのが一番来るッッ😭😭💕