1章 到着!魔法学校 編
1話 入学初日…
(わぁお…)
声に出しそうなくらいな豪華な建物。ここは魔法学校。建物はすべて魔法で出来ている。さすが魔法使い。
(やっぱ魔法ってすごいなー…)
そんなことを思いつつ1つ1つ丁寧に作られたであろうレンガの床を歩き進めていく。僕は、小さいころから大昔に能力者が作った大図書館に住んでいた。家事は図書館にかけられた能力の力で家事はやらなくて済む。小学校にもいかないまま外を眺めてずっと大図書館に引きこもっていた。だからこうやって外に出て人と関わるのは初めてなのだ。少し歩くと、大きくて豪華な門にたどり着いた。魔法学校の出席確認は厳重。だけどこれからは全く使わないだろう。ここは寮暮らし。最初の確認が大事。何かよく分からんゲートを通って、ランプが青色に点滅した。これが魔法学生の証拠だろう。
(いやぁ~来ちゃったよ~~魔法学校…僕運命の人に会ったりして…??)
なんて妄想をしながら歩いているとドンッッ!!と大きな音を立て頭に何かぶつかってきた。
「いてて…」
衝撃で座っている僕はその状態で上を見上げた。
「…スゥッッ」
青だから青ざめる…なんてね??
見上げた先にはちょっと釣り目寄りのシャキッとした藍色の瞳を輝かせている桃髪の男がいた。
「…」
桃色髪…黙っている…
「…!!!」
僕は気づいちゃいけないことに気が付いた気がする。
「すいま…ッッせんでしたッッ!!!」
ダッシュで逃げる僕。すいません。終わる気がしたんで逃げました。
しばらくして、魔法元素で動く妙に豪華なエレベーターについた。そのエレベーターを使って僕はクラスにたどり着いた。最初に見えるのはクラス表。さて…今回は、どんな人がいるんだろうなぁ~と思いつつクラス表を見ると、
「ッッッ_?!」
驚いた僕はクラス表に目を疑った。いやいや…だって!
「5人はあり得ないでしょッッ!!」
そう。クラス表には僕含めて、5人分の名前しかなかったのだから…
「まっまさかー(笑)もしかしてここ夢なんじゃないの~~??」
なんてことを言いつつ、恐る恐るクラスに入った。
「…スゥ」
物凄く静かな教室。そこには魔法石や魔法書などが置かれていた
そして…
青ざめる僕。おまけに、
「「夢じゃなかったーッッッ」」
と心で叫んだ。僕がこの少人数クラスだと、色々と欠点がある。
1 少人数クラスと周りの人に認知されると注目を浴びる。
→能力がないとバレるリスクが高まる。
2 少人数だからクラスメイト同士の能力の把握がしやすい。
→バレたらどうするんですか?っていう話。
(というかいい人がクラスにいると信じるしかない。)
3 少人数クラスって訳ありの子絶対にいる。(自分抜き)
→信頼されないとヤバいじゃん!!だからって仲良くないの嫌だし。
(というかバレたらどうするんですか?終わりですよね?)
ざっとこんなもんだ…って言ってもヤバい。色々とまずい。
とりあえず僕はクラスの後ろの席に座りクラス全体を見回すとにした。
(え~~~……)
最初に目に付いたのは、飛びつくような赤い髪をした犬耳が付いた人…犬耳?!
え~次…次はきっと…きっと普通の…。うん。第一人称オーラが違う。うん。姿勢いいし、貴族関係者とか…なんてね!!思ってないよ!!そんなん本で学んでない!!見えるのは普通の人!!
次って…コミュ力いい!あの橙頭!肩組んでる!相手嫌がってるけど…!これ機密情報とか秘密分集計を扱っているとこの絡み方本で…って!ダメですよ~本当に人をそういう風に疑っちゃ…(笑)
ってあの肩組んでるの嫌がってる方…朝ぶつかった桃色髪じゃん!!
入学早々。僕の学校生活に別れを告げなくてはいけないらしい…
コメント
2件
The小説みたいな(? 雰囲気 大好き です 、 !! それと , 物語 の 流れ が めっちゃ 自然 で 尊敬 です 、