暗闇の中、不敵な笑い声が響く。
「ククク……おもしろい。強い匂いがするわぁ。」
次の瞬間、薄紫の光が辺りを照らした。
蘭華姫 葵が、悠然と歩み寄る。
彼女の周囲には、うっすらと亡霊たちが浮かんでいる。
「……さて、どこのどいつかしら? こんなに強い匂いを放っているのは。」
ホールの中央、暗闇の中でトアが微笑む。
「おやおや、これはまた美しいお嬢さんが来たねぇ。」
葵は艶やかな黒髪をかき上げ、トアを品定めするように眺める。
「……ふーん。なかなかの悪人ねぇ。」
「ははっ、光栄だね。で、キミは何の用だい?」
葵は頬に手を当て、妖艶に微笑んだ。
「別に? ただ――強い男を見ると、ゾクゾクしちゃうのよねぇ。」
その瞬間、葵の背後から無数の亡霊が飛び出し、トアを取り囲んだ。
トアは微動だにせず、ゆっくりと手を叩く。
「ほう……これは面白い。ボクの船に、こんな素敵なレディがいたとはね。」
「この船があなたのものかどうか――決めるのは、私よ?」
葵の双剣が、紫の光を帯びて現れる。
「さぁ、踊りましょう?」
トアはゆっくりと懐から銃を取り出し、にやりと笑った。
「いいねぇ……じゃあ、始めようか。」
コメント
3件
今回も神ってましたぁぁぁ!!! トアち戦闘状態になってしまったァァ、、、とりまがんば!!!!((( 余裕そうだねぇ、、それこそがうちの子(?) レディーファーストで少しは手加減してやるんかな((そんなことないと思う 多分 次回もめっっっっさ楽しみいいいいいぃ!!!!!!!!