コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
─ようこそアリスさん
不思議の国へ─
───────
────
──
─
🧀「で…なんで俺たちまで一緒に行かなきゃならないの…?」
「しょうがないじゃないの!…マカロンが兄弟と来いって言うんだもの」
🍔「…しょうがねぇ……………」
ぶつくさ言いながらも一緒に行ってくれる兄弟。そこは優しいと感じる。普段からそうなら手がかからないのにな。嫌われてるような原因がよく分からないけど。
ちょっと歪んだような店の前まで来る。外観のデザインはまさに不思議の国モチーフ。
(建物…傾いてる?)
🧀「トリックアートみたいなものだよ」
「あ、そ、そうなんだ…」
目の前まで行き、扉を開ける。
─キイっと音がなった。
開けた途端、ローズの匂いが広がった。
(いい匂い………………………)
?「いらっしゃいませアリス様」
「アリス?…………私は花子だけど…」
🍔「店に行く前に調べねぇの?…………この店は客のことを世界観に合わせてアリスとよぶんだよ」
🧀「接客上手だよね〜」
初めて知った。出てきたのは男の人……?でもメイド服に似たような物を着てるけど。
?「どうかなさいましたか?ご注文お決まりです?」
🧀「こんにちはビスケット。今日はマカロンに呼ばれて来てるんだよね〜」
🍔「どこにいるんだ?」
「ここだ」
「っ…マカロン様…………………………何が!ここだ…なのよ!降りてきなさいよ!さっさと!!!!というか出迎えに来なさい!」
声がする方を見ると螺旋階段の一番上から見下ろしていた。
相変わらずな強い態度にムカッとくる。
(ダメダメ…………イライラしては…………… )
🧀「マカロン!ちゃんと会いに来たよっ♡」
🍔「褒めろよ…//」
🧀・🍔((正直サボりたい気分なんだから!))
すると凄い速さで螺旋階段を降りてきた。
(こっわ…ていうか速っ…………ゴキ〇リ?……)
「ぃよぉし!よし!お前ら2人とも偉いぞ〜!!ははっ!」
(デレデレだな……………………………)
急にマカロンが鋭い目でこっちを見た。
「おい。着いてこい」
「…………………………はいはい、分かりましたよーっと」
3人で着いていく。どこからか聞こえるオルゴールの音楽が耳に入る。本当に空間がふわふわしている。不思議な感覚…
そういえば…
「さっきの人は男だよね?誰なの…?メイドさん?」
「あ?あ〜…彼はメイドだ」
「男でしょ?」
「?…何かおかしいのか?」
「えっ…ふつうは…女じゃ? 」
すると黙り込んでしまった。急に重たい空気に包まれる。
(え…変なこと言ったかな?)
「お前は、男がメイドになることは、ダメだって言ってんのか?」
「いやそういうわけでは…」
「ならいいだろ?メイドに性別なんて気にしない。俺はあいつが望んだからそうしてるんだ」
「そ、そう…」
───しばらくして
─
「えっここ?」
「そうだ」
「デカ!!!!」
思わず叫んでしまった。だって、部屋がでかいんだもの。どの店も、自分たちの家と兼用なので大きいのは分かる。にしても、デカすぎる。どのくらいかは読者の想像におまかせすることにした。
🧀「久しぶりのマカロンの部屋だぁ」
「何回か来たことがあるの?」
🍔「当たり前だろ。師匠の部屋ぐらい弟子なら何度も行ったことある」
そうか…協商契約のことを忘れていた。
(というか…店自体の雰囲気が不思議すぎて酔いそう………)
「さっ入っていいぜ」
🧀・🍔「お邪魔します!!」
(トリックアート風な構造はいいけど、本当の構造とトリックな構造の見分けがつかない…………)
そう思うと私はゴチャゴチャ考えだす。
「…い………おい!(デカボ)」
「わぁ!!?な、なによ!!!! 」
「なに?じゃねぇよ!!なに、立ち尽くしてんだ?入らねぇのか?」
「は、入る!!お邪魔します………」
室内はとても綺麗で本棚がたくさんあった。まるで図書館のようだ。
すると当然何かが私の足元に触れる。
「え、な、なに!?」
🍔「?」
辺りを忙しなくキョロキョロする。
「お前、目バキバキだぞ……」
🧀「怖すぎる………………」
「だぁ!好き勝手言わないで!!!足元をなにかが、掠めて言ったのよ!!」
確かに何かが私の足元を掠めて行ったのは本当だ。ふわふわしているような感じだった。
「はぁ?…んな**変なのは**いない」
「い、いるわよ!!本当だもの!!! 」
🍔「大袈裟な」
🧀「マカロンの飼ってるウサギしか部屋にはいないけど?」
そっか…ウサギだけか……………って
「ちょい待て!ウサギ!?飼ってるの!?!?」
「ダメなのか?」
「いやそうじゃなくて!!!!」
私の足元を掠めていたのは、ウサギだったのか。そう言ってくれればいいのに何故言わないんだ。
(ひとりでビビりまくったじゃないの!!!)
「俺の家族同然なウサギだ。名前はティーだ。紅茶の化身だ覚えておいてくれよ?」
「は、はい…」
正直こいつと話すのは疲れる。なんなのよ!毎度偉そうに!!!!!モテないわ…絶対にあいつ……………兄弟もあいつの何がいいのか分からないわ、さっぱり。
だって…カッコつけ気味に感じるし、この店に協調があるのかどうかも疑問に感じてくる。大丈夫なのか?この店…つぶれそうでつぶれない店とかそんなんじゃないの?
(ほんと…個性が強いわね…この世界)
惚れたら終わりよ、読者…ダメよこんなやつ………………
───────────
───────
────
─
「で本題に入るぞ」
「はいはい…やっとね…………………………」
「店の名前についてだ(なでなで)」
「はぁ……………………………」
(兄弟を両脇で撫でてるのはツッコまないことにする……………キリがないもの)
「実は仮名なんだ」
🍔「うるせえ」
🧀「…」
「あ、ご、ごめん…」
なんで仮名なのか。それをなぜ今突然言うのか。色々言いたいが、怒られるだろう。
(にしても…)
🍔「だからうるせえ」
🧀「静かにして」
「ほんとごめん………」
「お前のその声は何デシベルいってんだろうな」
「…バカにしないで」
(はぁ…声が出すぎたわ)
「で?どうして今更…店の名前?しかも仮名だなんて……正式には決まってなかったわけ?」
「そうだよ悪いか」
「べっつに〜?…」
🧀**「喧嘩しないでね?♡」**
🍔(チーズがキレ気味だ……………………)
「「分かってるよ(わよ)」」
店の名前は肝心だ。興味を引くような名前。店のテーマに沿った名前。大切なのだ店の名前は。
「そもそも、なんで仮名はマジカルマカロンなの?」
「いい質問だな。それは、うちのメインで売ってるものがマカロンだからだ、マカロンの化身は俺だからな」
🧀「ちなみに、シューは?今どこ?」
「あ〜…あいつは、違う店で遊びに行ってる。今日は休暇なんだあいつ」
🍔「…ふ〜ん」
「シューって??」
初めて聞く名前だ。誰なんだろうか。ここの世界は店員の数も多い。覚えるのが大変だ。自分の店以外とも交流を持たないと置いてかれるので、私は割と必死だ。
🧀「シューは、シュークリームの化身で基本的に喋らないかな」
「喋らない?…」
🍔「色々と面倒くさがりで、喋ることもめんどくさいらしい。ご飯を食べるのもめんどくさいんだとか」
「そうだ。だから、シューが別の店に遊びに行くのは凄く珍しいな…面倒くさがりとは言えどやることやる真面目さんだから店の色々は手伝ってくれてるぜ」
「へぇ!!」
なるほど…この店も3人経営なのか。この店は他の店と違って複雑な建物だから迷子になったら探すのは大変そうだ。
(話を逸らしてしまった…)
「店の名前は、どんなのがいいの??」
「不思議の国モチーフだから雰囲気はちゃんとしたのがいいな」
🧀「マカロンが売りなのは分かるけど、他のも売っているならマカロンは名前につけない方がいいね」
「それいいな!ナイスアイデアだ!」
(甘すぎるな……もしかして、兄弟がこんな感じなのは…店をサボるのは……師匠であるマカロンが甘やかしたせい?…)
余計に腹立つ気持ちを何とか抑え考え続けた。
───────1時間半が経過
───
─
なんにも浮かばない…というか……チーズは寝てしまったし…テリヤキは完全に飽きてる…で、マカロンはフリーズ状態。
(はぁ…どうするんだか……なかなか進まないせいで…珍しく今…字数が3469文字よ…)
※野生の🦍はメタい発言をしております。
決まらずに悩んでいると…
─コンコン
「入っていいぜ?」
?「失礼します」
🧀「あっ…ビスケットさん!」
入ってきたのは、ビスケットの化身である。やはり名前はそのまんま、ビスケット。さっきのメイドさんだ。
(う〜んこの人は硬い雰囲気があるな〜………)
「こんにちは。お弟子様とアメリカンキッチンの店長様」
「どうも、お邪魔しているわ」
そしたら、ビスケットは休憩がてらどうぞと、カラフルなマカロンを運んできてくれた。
「んっ…美味しい〜!!!!」
「気に入って貰えてうれしいです。」
「いつもありがとな」
「こちらこそ!」
結局マカロンに夢中になるみんなを尻目に私はいいことを思いついた。
(そ、そうだ!…ビスケットさんに決めてもらおう!!)
「あの!!ビスケットさん!もし良かったら、この店の名前考えて貰えますか?」
「え、あはい。わかりました。少しお時間ちょうだいします」
──────数分後
「マカロン・キング…とかどうですか」
「え…?」
一同『…………………………………』
❤️ᩚ(そうだった…ビスケットは真面目なのにネーミングセンスがこの世の終わりなんだった…………皆無すぎるんだ…忘れてたな…)
──────
───
お気づきかしら読者さん。今回長すぎるわね…………ここで区切ることにしますわ!
てことで……………