コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
『一章 終わりの始まり』
翌朝、昨日とは打って変わって空気が変わっていた
なぜなら今日がモノクマから告げられた、タイムリミットだったからだ
【食堂】
俺はタイムリミットの事が気になって仕方なく
少し早く起きて食堂へ向かった
荒「あ、おはよう!ミライ!」
柳「…おはよう、瑞稀」
荒「…今日がタイムリミットだったな」
柳「…そうだな、今日の21時に」
荒「そこでだな、俺はモノクマに対抗しようと思うんだ」
柳「無茶言うなよ、モノクマに勝てっこ無い」
荒「そりゃあ勝てるわけない、だから逃げて隠れるんだ」
柳「…どこに逃げるんだ?」
荒「まず、ここは逃げれる場所はない。だから…」
荒「それぞれ自室のクローゼットに隠れるんだ!」
…あまりにも簡単すぎる
剣「そんなの無理だよ」
荒「おっ、八重」
剣「クローゼットの中なんて危なすぎる。大人しく自室で死を待つのが最善でしょ」
柳「そんな…」
剣「それか、誰かが殺人を起こしてくれるのを祈れば?」
荒「そんな言い方…!」
お互いが睨め付け合い、喧嘩が起きそうになったその時だった
飯「えっと…あの…」
柳「あ、飯田橋。おはよう」
飯「お、おはよう。…昨日頼まれたもの出来たよ」
柳「もう!?」
飯「えっと…うん。簡易的なやつだけど」
柳「すごいな…!」
飯「…システム管理は氷見さんたちに任してあるから…」
そういうと一目散に飯田橋は走り去って行った
【部屋】
俺は部屋に帰り、ベットに寝転んでいた
今日がタイムリミット、俺は何もできないまま死ぬのか?
どうすればいいのか…
氷「すいませんなのです」
柳「うわぁ!どうやって部屋に…?」
氷「鍵、開けっぱなしだったのです」
柳「だとしても勝手に…」
氷「システム管理のこと聞きましたのです?」
柳「あぁ、飯田橋から聞いたよ」
氷「ならよかったのです、今は火ノ川さんに任せてるのです」
柳「そうか…」
氷「…大丈夫なのです。全部、上手くいくのです」
柳「え?」
氷「では、また明日なのです」
そう言って氷見さんは部屋から出て行った
上手くいく?なんのことだ…?
まぁいいか
どうせ今日の21時には死ぬんだし
その後、どうやって過ごしたか覚えていない
ずっとベットに横たわったまま。死を待っていた
【20時30分】
柳「…あぁ、もうすぐか」
あと30分で…
その時だった
荒「ミライ!」
荒「ちょっと…来てくれないか?」
柳「…どうしたんだ?」
荒「それが…」
深刻そうな顔をしていた
荒「とりあいず…パーティーホールまで来てくれ」
柳「わかった」
【パーティーホール】
柳「あれ?弓立に、星空さんまで…」
星「あ、ミライ君も呼ばれたの?」
弓「なんで俺たちが?」
荒「ここに…」
パーティーホールのテーブルクロスをゆっくりと、瑞稀はめくった
星「えっ…」
弓「これ…ヤバくない?」
柳「…氷見さん」
テーブルの下には、冷たくて変わり果てた姿で氷見さんは発見された