1年後。
深夜11:00。外はもう真っ暗だ。
いつもだったらもう寝てるだろう。
だけれど今日だけは。
少し外へ出かける。
ガチャッ
カチャッ..カチャッ….
走るたびキーホルダーが揺れる。
君がくれた。あのキーホルダーが___
深夜11:30。やっと着いた。
そう、僕が行きたかった場所は…
山の奥にある大きな木の下。
君と最後に遊んだ場所だ。
天音_💫「…はッ..はぁッ…はぁッ…」
ここまで全力で走った。
走りすぎて 血の味がする。
天音_💫「ふ~~~ッ….、」
木の下にそっと座った。
君との思い出が蘇る。
天音_💫「…ねぇ、すいちゃん…」
綺麗で、少し切ない星空へ語りかける。
天音_💫「今日はね…手紙を書いたんだ、」
天音_💫「今日は…すいちゃんの..誕生日で..命日だから…、」
ヒラッ….
手紙を開く。
すいちゃんへ。
今日は君の誕生日だね。
Happy Birthday!
もしかして忘れたと思ってた?
やだなぁ、僕が大親友の大切な日を忘れるはずかないじゃんか~、
…一度も、忘れられなかったよ、
ずっと考えてたんだ、君のこと。
だから…こんなに遅れちゃった、
この手紙も、何枚も書き直したし、何度も読み直した。
それぐらい…考えてたんだ、
君の最後の言葉…知りたかったな~…
途中までしか聞けなかったし…、
今教えてほしいな~…なんて…、
…ずっと後悔してたんだ、
僕がしっかり周りを見ていれば、
君を守れたかもしれないって。
僕が犠牲になればよかったのにね、
なんで神様は君を犠牲にしたんだろう。
君みたいな大切な人を。
正直、君がいないこんな世界なんて、
もうどうでもよくなってきちゃって。
死ぬとかも考えたんだけど、
君が悲しむ気がしたんだ。
だから、僕は生きようと思う。
寿命で亡くなるまで、ずっと。
君の事はいつまでも絶対に忘れないから
安心して、上から見守っていてね。
それで…僕もね、
ずっと言ってなかった事があるんだ。
言ってなかったって言うか…、
最近ようやく気付いたこと。
やっとこの想いに気付けた。
もう届かないと思うけど。
僕の想いを受け取ってほしい。
それはね____
天音_💫「いや…これは口で言うか…、」
ペラッ….( 手紙置
天音_💫「僕は…ずっと____」
「君の事が好きでした___」
3月22日。
君と似たあの星、
彗星がよく輝いて見えた日だった。
END
コメント
104件
めっちゃすごいです! 最後多分両思いなの良すぎる 両思いかどうかも分からないのが、、悲しい、
あ…好きです(?) 星の彼方いいな…うん……(( 感動系も良き…(( 涙が…(?
感動系だ...相変わらず神神神... 命日が誕生日なのもいい...